あなたが捉える化学の世界
978-4-7827-0475-2 C3043
渡辺範夫・薬袋佳孝
武蔵高校 渡辺範夫・武蔵大学教授 薬袋佳孝 共著
B5・並製・166頁/定価 2,420円(本体2,200円)
専門化した最新の化学を,新に現代文明の理解や文理融合的な新領域の問題を解決する上で重要な物質という視点を中心に,学際的な体系付けをし解説。身近な生活や自然,環境にみられる現象を素材とすることでわかりやすくした。さらに物質と社会との関係に焦点をあて,現代文明の中での物質の役割を述べた。
目 次
Part1 身近な現象から物質を考える
1 水
1-1 水とは
1-2 水は姿を変える(水の三態変化)
2 気 体
2-1 見えない空気を考える
2-2 圧力は気体粒子の運動である
2-3 魔法びんはなぜ保温できるだろうか
2-4 空気を構成する酸素や窒素の粒は分子からできている
2-5 物質の質量とは何か
2-6 空気に含まれる微量の気体
2-7 燃料としての気体
2-8 二酸化炭素の循環と燃焼
2-9 電気冷蔵庫はどのようにして庫内を冷やすのか
コラム 液体ヘリウムと超伝導体
主な元素名と元素記号
中間子とニュートリノ
アボガドロ数は想像を絶する数である
ガス漏れに気をつけよう
フロンガス
3 液体と溶液
3-1 液体とは
3-2 原子から分子をつくる結合
3-3 水素原子と酸素原子から水分子を作る
3-4 水の性質
3-5 食塩水と海水
3-6 アルコールも水によく溶ける
3-7 お酢やレモンの性質
3-8 牛乳と食塩水の違い
コラム ナノテクノロジー
液晶は固体と液体の中間状態である
4 固 体
4-1 固体とは
4-2 高分子化合物―プラスチック
4-3 金属とは
4-4 鉄―製鉄と使い捨てカイロ
4-5 銅とアルミニウム―奈良の大仏とアルミニウム製品
コラム 宝 石
田中耕一氏のノーベル化学賞受賞
単位とキログラム原器
Part2 物質・社会・人間のコンビネーション
5 環境と物質
5-1 物質・廃棄物・環境
5-2 公 害
5-2-1 公害と社会
5-2-2 水俣病
5-2-3 イタイイタイ病
5-2-4 四日市ぜんそく
5-2-5 光化学スモッグ
5-3 地球環境への化学物質の影響
5-3-1 人類の生存の場としての地球環境とオゾン
5-3-2 地球環境問題におけるフロン
5-3-3 地球温暖化
5-4 環境汚染と人体への影響
5-4-1 微量物質の生態系への影響
5-4-2 内分泌かく乱物質(いわゆる「環境ホルモン」)問題
5-5 化学の視点から環境保全
コラム 食物連鎖
6 文化と物質
6-1 文明を支える物質
6-2 物質からみえる生活文化
6-2-1 物質がもたらす非文字情報
6-2-2 考古遺物がもたらす情報―人類の足跡を求めて
6-3 年代測定
6-3-1 年代測定の定義
6-3-2 様々な年代測定法
6-4 炭素-14年代測定
6-4-1 原 理
6-4-2 炭素-14の起源
6-4-3 植物への供給
6-4-4 光合成の停止
6-4-5 動物への供給
6-4-6 時計のスタート
6-4-7 年代の意味
6-4-8 年代測定の誤差
6-4-9 炭素-14年代測定の確からしさ
6-4-10 対象試料の拡大のために
6-5 産地同定・技法解明
6-5-1 産地同定
6-5-2 技法解明
6-6 現代文明と物質
コラム 光学活性体の合成
7 エネルギーと物質
7-1 エネルギーの生産と利用
7-1-1 エネルギー需給システム
7-1-2 エネルギー供給システムの移り変わり
7-2 化学エネルギーの利用
7-2-1 燃焼によるエネルギー生産
7-2-2 エネルギー資源と環境
7-3 核エネルギーの利用への展開―キュリー夫妻からマンハッタン計画までの50年
7-3-1 放射能の発見と原子核概念の確率
7-3-2 核エネルギーの利用へ
7-4 核エネルギー利用への展開:平和利用への転換
7-4-1 原子力発電を支えるプロセス
7-4-2 原子炉
7-4-3 放射性廃棄物の処理・処分
7-5 自然エネルギー
7-6 燃料電池
7-6-1 仕組み
7-6-2 エネルギー供給システム系への影響
7-7 廃棄物発電
7-8 循環型社会とエネルギー
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