• 献本

フィールド科学への招待

978-4-7827-0520-9 C3043 /2006年6月刊行
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター [編]
鈴木範男・揚妻直樹・荒木 肇・上田 宏・加藤 克・小池孝良・笹賀一郎・波多野隆介・日浦 勉・冨士田裕子・松田從三・ 宮下和士・本村泰三・向井 宏・村上正志・山羽悦郎・四ツ倉典滋 [共著]
B5・並製・巻頭カラー&2色刷・224頁/定価 3,190円(本体2,900円)
環境と生物多様性の維持および物質循環に関する基礎から応用まで,さらに生体系の保全・制御の原理と技術開発など,生物生産を生物圏全体の中で総合的に捉え解説した。
内容1章 フィールド科学とは
2章 今,地球では
   ―人類が直面している課題―

 2-1 地球環境変化とは
 2-2 食糧問題と環境問題
 2-3 水の安全性
 2-4 水資源と国土保全の危機
 2-5 生物多様性喪失
3章 私たちはどのように対応するのか
   ―フィールド科学の実践例―

 3-1 森林のCO2固定・貯留機能への期待
 3-2 水土保全と森林利用の取り組み
 3-3 フィールド調査から植物群落の保全手法を考える
 3-4 環境変動と藻類
 3-5 サケから見た水圏環境
 3-6 地域を巡る窒素の循環と環境への流出
 3-7 野生動物の管理と保護
4章 人間活動の付加を軽減する
   ―フィールド科学の応用―

 4-1 作物の生産:自然の力と人間の技術
 4-2 家畜糞尿処理と環境問題
    ―特にバイオガスプラントの普及について―
 4-3 獲る漁業から育てる漁業
 4-4 土地利用と流域保全
5章 フィールド科学の力
 5-1 生物多様性の保全と自然修復
 5-2 自然環境修復
 5-3 植物資源を活用した持続的な作物生産
 5-4 北方生物圏フィールド科学センターは「ミュージアム」
    という名の巨人である
目次(詳細)

1章 フィールド科学とは

2章 今,地球では ―人類が直面している課題―
 2-1 地球環境変化とは
  2-1-1 有害紫外線
  2-1-2 大気汚染ガスと温室効果ガス
  2-1-3 酸性沈着
 2-2 食糧問題と環境問題
  2-2-1 世界の人口・食糧・農地
  2-2-2 化学肥料
  2-2-3 水
  2-2-4 土壌の劣化
  2-2-5 一人当たりの食糧
  2-2-6 食糧生産の地域性
  2-2-7 土壌劣化の地域性
  2-2-8 窒素肥料の施用の地域性
  2-2-9 河川への窒素流出の地域性
  2-2-10 日本の食糧生産の現状
 2-3 水の安全性
 2-4 水資源と国土保全の危機
  2-4-1 水環境および国土の保全とフィールド科学
  2-4-2 森林の現象と劣化
  2-4-3  森林の減少・劣化と水環境の悪化
  2-4-4 土壌浸食・土砂移動の増大
  2-4-5 地球温暖化の水環境・国土保全への影響
  2-4-6 フィールド科学の展開と長期モニタリング
 2-5 生物多様性喪失
  2-5-1 生物多様性とは
  2-5-2 地球上の生物多様性
  2-5-3 生物多様性のもつ機能
  2-5-4 生物多様性の創出・維持機構
  2-5-5 今できることは

3章 私たちはどのように対応するのか ―フィールド科学の実践例―
 3-1 森林のCO2固定・貯留機能への期待
  3-1-1 有害紫外線と植物の成長
  3-1-2 地球温暖化と森林
  3-1-3 森林管理の方向
 3-2 水土保全と森林利用の取り組み
  3-2-1 地質条件を重視した水文観測
  3-2-2 水利用における森林のマイナス作用
  3-2-3 季節凍土発生流域における渓流流出と森林の影響
 3-3 フィールド調査から植物群落の保全手法を考える
  3-3-1 植生,植物群落把握の重要性
  3-3-2 植生保全手法構築の基本原則
  3-3-3 小清水原生花園の植生をどのように管理・修復するか
  3-3-4 釧路湿原での大規模実験の結末
 3-4 環境変動と藻類
  3-4-1 藻類とは何か
  3-4-2 藻類の色
  3-4-3 海藻類の特殊な多糖類
  3-4-4 植物の起源・大気中の酸素濃度の上昇―葉緑体の獲得―
  3-4-5 藻類と環境
 3-5 サケから見た水圏環境
  3-5-1 サケの生活史
  3-5-2 サケの母川回帰
  3-5-3 水圏環境変化と魚類資源変動
 3-6 地域を巡る窒素の循環と環境への流出
  3-6-1 地球上の窒素の存在状態
  3-6-2 食物連鎖と土壌中の窒素循環と流出
  3-6-3 食糧生産と消費に伴う窒素循環
  3-6-4 地域により偏在する余剰窒素
  3-6-5 北海道の河川水質
  3-6-6 農地からの硝酸の流出
 3-7 野生動物の管理と保護
  3-7-1 野生動物による被害
  3-7-2 被害発生の原因
  3-7-3 「もともと」を知ることの重要性
  3-7-4 解決へ向けて

4章 人間活動の付加を軽減する ―フィールド科学の応用―
 4-1 作物の生産:自然の力と人間の技術
  4-1-1 水田の構造と水の供給
  4-1-2 イネの収量を支える水田土壌
  4-1-3 寒冷地北海道でイネを栽培する
 4-2 家畜糞尿処理と環境問題―特にバイオガスプラントの普及について―
  4-2-1 家畜糞尿処理と熱力学
  4-2-2 家畜糞尿による環境汚染
  4-2-3 家畜糞尿とメタン発酵
  4-2-4 家畜糞尿用バイオガスシステムの成立条件
  4-2-5 終わりに
 4-3 獲る漁業から育てる漁業
  4-3-1 新しい養殖技術
  4-3-2 海洋生物資源量を可視化する
  4-3-3 コンブ藻場の造成と資源管理
 4-4 土地利用と流域保全
  4-4-1 土地利用と流域保全の課題
  4-4-2 渓流環境の保全と土砂移動形態の把握
  4-4-3 水土保全と森林利用のあり方

5章 フィールド科学の力
 5-1 生物多様性の保全と自然修復
  5-1-1 生物多様性の保全と生態系修復
  5-1-2 苫小牧研究林の取り組み ―生物多様性研究へのアプローチ―
 5-2 自然環境修復
  5-2-1 研究林の緑化の試み
  5-2-2 海外の事例
  5-2-3 沿岸環境の修復とフィールド科学の貢献
 5-3 植物資源を活用した持続的な作物生産
  5-3-1 世界的な持続農業の展開
  5-3-2 北海道でのクリーン農業の展開
  5-3-3 マメ科食物の窒素固定や深根性の利用
  5-3-4 土壌のクリーニング
  5-3-5 持続的生産技術が実用化されるための経済性評価
 5-4 北方生物圏フィールド科学センターは「ミュージアム」という名の巨人である

引用文献
用語解説
索引

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更新: 2024年7月3日
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