• 献本

新版 大学の化学への招待

978-4-7827-0686-2 C3043 /2013年3月刊行
井上 亨・川田 知・栗原寛人・小寺 安・塩路幸生・脇田久伸
福岡大学名誉教授 井上 亨・福岡大学教授 川田 知・福岡大学名誉教授 栗原寛人・前福岡大学准教授 小寺 安・福岡大学准教授 塩路幸生・福岡大学名誉教授 脇田久伸 共著
B5・並製・2色刷・246頁/定価 2,750円(本体2,500円)
高校で化学をあまり学んでこなかった、そしてこれからも化学を専門としない理系の初年度学生のための教科書。内容のレベルをおさえて分量を絞り、系統的ではあるができるだけやさしく記述した。
内容Ⅰ 物質の化学
  1. 化学とその対象―物質―
  2. 原子の構造
  3. 周期律・周期表
  4. 化学結合
  5. 結晶の化学
  6. 典型元素(s,pブロック元素)の化学
  7. 遷移元素(d,fブロック元素)の化学
Ⅱ 物質の状態
  1. 物質の状態
  2. 気体の性質
  3. 混合物の性質
Ⅲ 反応と平衡
  1. 化学平衡
  2. 熱力学第一法則と熱化学
  3. 酸と塩基の水溶液
  4. 酸化還元と電極反応
  5. 化学反応の速さ
Ⅳ 有機化合物
  1. 有機化合物の構造
  2. 有機化合物の反応
  3. 生体を構成する分子
目次(詳細)

Ⅰ 物質の化学

 1 化学とその対象―物質

 2 原子の構造
  2.1 原子を構成する粒子
  2.2 原子の種類と原子量
  2.3 放射性核種の崩壊と原子核の転換
  2.4 原子スペクトルと水素原子模型
  2.5 波動関数と電子の状態
  2.6 原子の電子配置

 3 周期律・周期表
  3.1 元素の周期律
  3.2 典型元素(s,pブロック元素)と遷移元素(d,fブロック元素)
  3.3 金属,非金属および半金属

 4 化学結合
  4.1 イオン結合とイオン結合形成のエネルギー
  4.2 共有結合
  4.3 結合の極性
  4.4 電気陰性度
  4.5 ファンデルワールス力
  4.6 混成軌道の種類
  4.7 配位結合と配位化合物

 5 結晶の化学
  5.1 イオン結晶
  5.2 金属結晶
  5.3 共有結晶(共有結合性結晶)
  5.4 分子結晶(分子性結晶)
  5.5 半導体

 6 典型元素(s,pブロック元素)の化学
  6.1 水素
  6.2 酸素
  6.3 アルカリ金属とアルカリ土類金属
   6.3.1 アルカリ金属
   6.3.2 アルカリ土類金属
  6.4 ハロゲン族と硫黄族
   6.4.1 ハロゲン族
   6.4.2 硫黄族
  6.5 窒素族
  6.6 ホウ素族と炭素族
   6.6.1 ホウ素族
   6.6.2 炭素族
  6.7 希ガス

 7 遷移元素(d,fブロック元素)の化学
  7.1 錯体の構造
   7.1.1 錯体化学の言葉
   7.1.2 錯体の立体構造
   7.1.3 異性体
   7.1.4 錯体の安定度
   7.1.5 錯体の反応
   7.1.6 磁気的性質
  7.2 有機金属化合物
  7.3 d遷移元素
   7.3.1 スカンジウム族
   7.3.2 チタン族
   7.3.3 バナジウム族
   7.3.4 クロム族
   7.3.5 マンガン族
   7.3.6 鉄族
   7.3.7 白金族
   7.3.8 銅族
   7.3.9 亜鉛族
  7.4 f遷移元素
   7.4.1 ランタノイド元素
   7.4.2 アクチノイド元素

Ⅱ 物質の状態

 8 物質の状態
  8.1 物質の三態
  8.2 状態の移り変わり―相転移
  8.3 純物質の相平衡と状態図
  8.4 Clapeyron-Clausiusの式

 9 気体の性質
  9.1 理想気体の状態式
  9.2 気体分子運動論
  9.3 実在気体
  9.4 混合気体と分圧

 10 混合物の性質
  10.1 溶液の濃度
  10.2 二成分系の液相―気相平衡
  10.3 Raoultの法則と理想溶液
  10.4 溶液の性質
   10.4.1 蒸気圧降下
   10.4.2 沸点上昇
   10.4.3 凝固点降下
   10.4.4 浸透圧
   10.4.5 溶液の束一的性質

Ⅲ 反応と平衡

 11 化学平衡
  11.1 化学変化の表し方―化学反応式
  11.2 可逆反応と化学平衡
  11.3 質量作用の法則
  11.4 平衡定数の有用性
  11.5 化学平衡に対する外的条件の影響
   11.5.1 濃度変化により平衡はどう変わるか
   11.5.2 圧力変化により平衡はどう変わるか
   11.5.3 温度変化により平衡はどう変わるか

 12 熱力学第一法則と熱化学
  12.1 熱力学第一法則
   12.1.1 熱力学で使用される用語と概念について
   12.1.2 熱力学第一法則
   12.1.3 体積変化に伴う仕事
   12.1.4 熱
   12.1.5 熱容量
  12.2 熱化学―熱力学第一法則の応用
   12.2.1 反応熱と熱化学方程式
   12.2.2 反応熱の分類
   12.2.3 Hessの法則
   12.2.4 反応熱と温度の関係

 13 酸と塩基の水溶液
  13.1 酸と塩基
  13.2 水溶液のpH
  13.3 酸・塩基の強弱
  13.4 強酸・強塩基の濃度とpH
  13.5 弱酸・弱塩基の濃度とpH
  13.6 塩の加水分解と酸・塩基の中和
  13.7 緩衝溶液

 14 酸化還元と電極反応
  14.1 酸化と還元
  14.2 酸化数
  14.3 酸化剤と還元剤
  14.4 電池の起電力と電極電位
  14.5 電気分解

 15 化学反応の速さ
  15.1 化学反応の速度
   15.1.1 反応速度の表し方
   15.1.2 反応速度の実験方法
   15.1.3 反応速度と濃度の関係―速度式と反応の次数
   15.1.4 速度定数-反応速度を特徴づけるパラメータ
  15.2 1次反応
  15.3 2次反応
  15.4 反応速度と温度

Ⅳ 有機化合物

 16 有機化合物の構造
  16.1 炭素原子のなぞと混成
   16.1.1 炭素原子のなぞ
   16.1.2 メタンとsp3混成
   16.1.3 エチレンとsp2混成
   16.1.4 アセチレンとsp混成
   16.1.5 ベンゼンと特殊なπ結合
  16.2 官能基と有機化合物の分類

 17 有機化合物の反応
  17.1 石油の精製とアルカンの反応―エネルギーと化学工業の源
   17.1.1 石油の精製
   17.1.2 アルカンの反応性
   17.1.3 アルカンの燃焼(酸化反応)
   17.1.4 アルカンの塩素化(ハロゲン化反応)
  17.2 ハロゲン化アルキルの反応―変化自在の官能基導入
  17.3 アルケンの付加反応―ポリマー化学の原点
   17.3.1 代表的なアルケン
   17.3.2 反対側から攻撃―アンチ付加
   17.3.3 Hの多い方にH+がつく―マルコフニコフの規則
   17.3.4 アルケンの酸化および重合―すべて「付加」反応
  17.4 アルキンの化学―π結合2つ+α(酸性)
   17.4.1 付加は2度起る
   17.4.2 アセチレンの酸性
  17.5 ベンゼン類の反応―付加より置換
   17.5.1 100年もかかった構造式
   17.5.2 特別に安定なπ電子
   17.5.3 置換反応のメカニズム
   17.5.4 種々の求電子置換反応
   17.5.5 ベンゼンの仲間―芳香族化合物
  17.6 主な官能基と化学的性質
   17.6.1 アルコールおよびフェノール
   17.6.2 アルデヒドおよびケトン
   17.6.3 カルボン酸とその誘導体
   17.6.4 アミンおよびアミン類

 18 生体を構成する分子
  18.1 炭水化物
   18.1.1 単糖
   18.1.2 単糖の立体配置
   18.1.3 D,L表記法
   18.1.4 単糖の環状構造
   18.1.5 二糖と多糖
   18.1.6 細胞表面の炭水化物
   18.1.7 石油の代替品としての糖
  18.2 アミノ酸とタンパク質
   18.2.1 アミノ酸の構造
   18.2.2 等電点
   18.2.3 アミノ酸の光学異性体
   18.2.4 タンパク質の構造
   18.2.5 酵素
  18.3 脂質
   18.3.1 油脂
   18.3.2 リン脂質
   18.3.3 ステロイド
  18.4 核酸とヌクレオチド
 
 章末問題解答
 参考にした図書
 索引

三共出版で購入?

部数:

更新: 2024年9月3日
シェア: facebookでシェア はてなブックマークに追加 LINEでシェア noteで書く X(Twitter)にポスト メールで送る このページを印刷する シェアする