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コ・メディカル領域の化学―健康・医療と化学のかかわり

978-4-7827-0237-6 C3043 /1989年4月刊行
神戸薬科大学名誉教授 津波古充朝
東邦大学名誉教授 相川嘉正
北見工業大学名誉教授 多田旭男  共著
A5・並製・178頁/定価 2,200円(本体2,000円)
看護をはじめ医療業務と化学のかかわりは非常に密接で,業務遂行にあたって化学の知識を身に付けることは重要である。本書は医療系に学ぶ学生を対象に,化学が看護や医療とどのように結び付いているか,専門基礎課目を学ぶうえで基礎となる化学知識は何か,ポイントを的確に捉えて解説した。
目次

1. 生命への化学からのアプローチ
 1.1 人体を構成する化学物質と人体で起こる化学反応
  1.1.1 人体を構成する元素,物質
  1.1.2 人体で起こる化学反応
  1.1.3 生命現象,病気,バイオテクノロジー
 1.2 医療と化学のつながり
  1.2.1 医・歯科用材料
  1.2.2 くすり
  1.2.3 臨床検査
 1.3 なぜ化学を学ぶか
  1.3.1 化学の重要性
  1.3.2 化学的なものの見方・考え方
  1.3.3 医療を化学の目で見る
  1.3.4 生活環境を化学の目で見る
 1.4 本書の構成とコ・メディカル関連分野

2. 物質の構造・状態と性質
 2.1 原子の構造
  2.1.1 原子の内部構造
  2.1.2 原子の構造と周期律
  2.1.3 化学結合と物質
  2.1.4 イオン結合
  2.1.5 共有結合
  2.1.6 配位結合
  2.1.7 金属結合
  2.1.8 水素結合
  2.1.9 その他の結合―ファン・デル・ワールス力結合
 2.2 物質の状態
  2.2.1 物質の三態
  2.2.2 気体
  2.2.3 液体
  2.2.4 固体,結晶
 2.3 無機化合物
 2.4 放射性同位体(ラジオアイソトープ,RI)
  2.4.1 放射性同位元素の壊変
  2.4.2 原子核反応
  2.4.3 放射性同位体の利用

3. 水溶液・コロイドの化学
 3.1 水溶液
  3.1.1 溶けるということ
  3.1.2 気体の溶解
  3.1.3 電解質溶液
 3.2 束一的性質
  3.2.1 浸透圧
  3.2.2 蒸気圧降下,沸点上昇,凝固点降下
 3.3 コロイドと界面現象
  3.3.1 コロイドとは
  3.3.2 コロイド溶液の性質
  3.3.3 界面現象

4. 物質の化学変化
 4.1 化学平衡と反応速度
  4.1.1 化学反応と反応熱
  4.1.2 化学反応の起こり易さ
  4.1.3 平衡定数と平衡移動
 4.2 反応速度と触媒
  4.2.1 反応速度と反応物濃度
  4.2.2 反応速度と反応温度
  4.2.3 活性化エネルギー
  4.2.4 反応機構と触媒の活性・選択性
 4.3 酵素反応の速度
  4.3.1 酵素反応の機構と速度式
  4.3.2 酵素活性と阻害剤,温度,pH
 4.4 酸・塩基反応
  4.4.1 水のイオン積
  4.4.2 pH
  4.4.3 塩の加水分解
  4.4.4 緩衝溶液
  4.4.5 くすりに関連した酸・塩基反応
 4.5 酸化・還元反応
  4.5.1 酸化・還元反応はなぜ起こるか
  4.5.2 電池
  4.5.3 金属の腐食

5. 基礎有機化学
 5.1 有機化合物
  5.1.1 有機化合物の構成元素と結合
  5.1.2 有機化合物の分類
  5.1.3 主な官能基とそれを含む化合物のグループ名
  5.1.4 異性体
 5.2 炭化水素
  5.2.1 鎖式炭化水素
  5.2.2 環式炭化水素
 5.3 アルコール,エーテル,アルデヒド,ケトン,カルボン酸
  5.3.1 アルコール
  5.3.2 エーテル
  5.3.3 アルデヒドとケトン
  5.3.4 カルボン酸
 5.4 エステル
  5.4.1 エステルの製法
  5.4.2 エステルの化学的性質
  4.5.3 無機酸のエステル
 5.5 フェノール類
  5.5.1 フェノール
  5.5.2 その他のフェノール類
 5.6 アミン
  5.6.1 アミンの化学的性質
  5.6.2 芳香族アミン
  5.6.3 その他のアミン類
 5.7 高分子化合物?繊維,合成樹脂,ゴム
  5.7.1 合成繊維
  5.7.2 合成樹脂(プラスチック)
  5.7.3 天然高分子

6. 身体を構成する物質とその働き
 6.1 糖質
  6.1.1 単糖類
  6.1.2 二糖類
  6.1.3 多糖類
 6.2 脂質
  6.2.1 単純脂質
  6.2.2 複合脂質
  6.2.3 誘導脂質
 6.3 アミノ酸,タンパク質
  6.3.1 アミノ酸の種類
  6.3.2 アミノ酸の化学的性質
  6.3.3 必須アミノ酸
  6.3.4 タンパク質
  6.3.5 タンパク質の化学的性質
  6.3.6 呈色反応
 6.4 酵素
 6.5 核酸
  6.5.1 核酸の構成成分
  6.5.2 ヌクレオシド,ヌクレオチド
  6.5.3 DNA,RNAの構造とその働き

7. 医療と化学
 7.1 医用材料
  7.1.1 人工臓器など
  7.1.2 骨・歯
  7.1.3 その他の医療器具
 7.2 くすり
  7.2.1 くすりの進歩と化学
  7.2.1 くすりの吸収,代謝,排泄
  7.2.3 くすりの取り扱い
  7.2.4 滅菌と皮膚の消毒
  7.2.5 くすりの作用機序
 7.3 臨床検査の化学
  7.3.1 検体検査
  7.3.2 画像検査
 7.4 生活環境,その他
  7.4.1 良い生活環境
  7.4.2 環境汚染物質,有毒物質

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更新: 2023年5月10日
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