• 献本

化学計算-基礎から応用まで

978-4-7827-0426-4 C3043 /2001年2月刊行
島原健三
成蹊大学名誉教授 島原健三 著
A5・上製・252頁/定価 2,860円(本体2,600円)
好評のロングセラー“新化学計算”を全改稿・改題した新版。講義編,解説編,練習編の3つに分け,個々の計算問題の解き方と同時に“化学計算の方法”も身につくよう配慮した化学計算の解説書。特に原子の構造および化学結合の章を充実させたほか,例題の選択範囲をより高度にし,その分解説編で必要に応じて自分で調べることが出来るよう構成した。具体的にはビリアル状態方程式,酵素反応速度論,高分子分子量の測定法などまで取り上げた。
目次

Ⅰ. 講義編
 1章 気体
  1.1 理想気体
   1.1.1 理想気体の状態方程式
   1.1.2 気体または揮発しやすい物質の分子量
   1.1.3 混合気体の組成と分圧
  1.2 気体分子運動論
   1.2.1 気体分子の運動と圧力
   1.2.2 温度と気体分子の速度
   1.2.3 気体の流出速度と分子量
  1.3 実在気体
   1.3.1 ファンデルワールスの状態方程式
   1.3.2 ファンデルワールス定数と分子の大きさ
   1.3.3 ファンデルワールス定数と臨海定数
   1.3.4 ビリアル状態方程式

 2章 溶液
  2.1 濃度と溶解度
   2.1.1 いろいろな濃度の表わし方
   2.1.2 固体の溶解度
   2.1.3 気体の溶解度
  2.2 希薄溶液の性質
   2.2.1 蒸気圧降下
   2.2.2 沸点上昇と凝固点降下
   2.2.3 浸透圧
   2.2.4 電解質溶液の場合
  2.3 高分子溶液と高分子化合物の分子量
   2.3.1 高分子溶液
   2.3.2 浸透圧
   2.3.3 沈降平衡
   2.3.4 粘性
   2.3.5 高分子の平均分子量

 3章 熱化学
  3.1 内部エネルギーとエンタルピー
   3.1.1 系の分類
   3.1.2 熱力学第一法則
   3.1.3 定積変化と定圧変化
  3.2 温度変化にともなう熱の出入り
   3.2.1 熱容量
   3.2.2 理想気体の熱容量
   3.2.3 実在気体の熱容量
   3.2.4 液体と固体の熱容量
  3.3 相変化にともなう熱の出入り
  3.4 化学変化にともなう熱の出入り
   3.4.1 反応エンタルピーと定積反応熱
   3.4.2 標準反応エンタルピー
   3.4.3 ヘスの法則
   3.4.4 生成エンタルピー
   3.4.5 いろいろな反応エンタルピー
   3.4.6 反応エンタルピーの温度変化

 4章 熱力学
  4.1 エントロピー変化
   4.1.1 熱力学第二法則
   4.1.2 理想気体の定温体積変化にともなうエントロピー変化
   4.1.3 相変化にともなうエントロピー変化
   4.1.4 トルートンの規則
   4.1.5 温度変化にともなうエントロピー変化
  4.2 第三法則エントロピー
  4.3 ギブズエネルギー
   4.3.1 ギブズエネルギーとエントロピーの関係
   4.3.2 生成ギブズエネルギー

 5章 化学平衡
  5.1 質量作用の法則
   5.1.1 平衡定数と平衡混合物の組成
   5.1.2 気相化学平衡
   5.1.3 互いに関連のある反応の平衡定数の関係
   5.1.4 不均一系化学平衡
  5.2 平衡定数とギブズエネルギー変化
  5.3 平衡定数の温度による変化
   5.3.1 平衡定数の温度変化と反応エンタルピー
   5.3.2 蒸気圧の温度変化と蒸発エンタルピー・昇華エンタルピー
  5.4 ルシャトリエの原理

 6章 電離平衡
  6.1 強電解質と弱電解質
  6.2 弱酸と弱塩基
   6.2.1 弱酸の電離平衡
   6.2.2 弱塩基の電離平衡
   6.2.3 弱酸水溶液のpH
   6.2.4 弱塩基水溶液のpH
   6.2.5 弱塩基のpKaとpKb
   6.2.6 電離が多階段にわたる場合
  6.3 塩
   6.3.1 加水分解
   6.3.2 緩衝溶液
  6.4 溶解度積

 7章 電気化学
  7.1 電気伝導
   7.1.1 伝導率とモル伝導率
   7.1.2 極限モル伝導率とイオンの伝導率
   7.1.3 伝導率データの利用
  7.2 電気分解
  7.3 活量
   7.3.1 濃度と活量
   7.3.2 平均活量係数
   7.3.3 平均活量係数の実測値
   7.3.4 平均活量係数の理論値
  7.4 電池
   7.4.1 化学電池
   7.4.2 電池図
   7.4.3 標準電極電位と標準起電力
   7.4.4 電極電位の濃度による変化
   7.4.5 電池の起電力の濃度による変化
   7.4.6 濃淡電池
   7.4.7 濃淡電池を利用した活量の測定
   7.4.8 起電力と反応ギブズエネルギーと平衡定数

 8章 化学反応の速度
  8.1 反応速度式
  8.2 反応次数と速度定数
   8.2.1 反応次数と速度定数の決め方―積分法
   8.2.2 反応次数と速度定数の決め方―微分法
   8.2.3 半減期
   8.2.4 反応の進行の予測
  8.3 複合反応
   8.3.1 複合反応と素反応
   8.3.2 反応
   8.3.3 可逆反応
   8.3.4 酵素反応
  8.4 速度定数の温度変化と活性化エネルギー
  
 9章 核化学
  9.1 原子核の構造と質量欠損
   9.1.1 原子を構成する粒子
   9.1.2 同位体
   9.1.3 質量欠損と核の結合エネルギー
  9.2 放射性壊変
   9.2.1 壊変の種類と生成物
   9.2.2 壊変の速度
   9.2.3 放射性核種の測定への利用
  9.3 核反応
   9.3.1 核反応の表わし方
   9.3.2 核反応で遊離するエネルギー

 10章  原子の構造
  10.1 ボーアの原子模型
   10.1.1 水素原子の軌道半径
   10.1.2 水素原子のエネルギー準位
   10.1.3 水素原子の線スペクトル
   10.1.4 水素原子類似粒子の扱い
  10.2 特性X線
  10.3 物質波
   10.3.1 物質波の波長
   10.3.2 不確定性原理
  10.4 電子配置
   10.4.1 量子数
   10.4.2 電子が各副殻に入っていく順序
   10.4.3 副核内での電子の配置
   10.4.4 電子が失われる順序
   10.4.5 電子配置と周期表

 11章  化学結合
  11.1 イオン化エネルギーと電子親和力
   11.1.1 水素原子および類似粒子のイオン化エネルギー
   11.1.2 複数の電子をもつ原子のイオン化エネルギー
   11.1.3 イオン化エネルギーの実測値
   11.1.4 電子親和力
  11.2 結合エネルギー
  11.3 分子の極性
   11.3.1 ポーリングの電気陰性度
   11.3.2 マリケンの電気陰性度
   11.3.3 共有結合の部分的イオン性
   11.3.4 双極子モーメント
  11.4 共 鳴
   11.4.1 共鳴混成体
   11.4.2 共鳴エネルギー
   11.4.3 結合次数
  11.5 分子軌道法
   11.5.1 結合性軌道と反結合性軌道
   11.5.2 電子が分子軌道に入る順序
   11.5.3 結合次数と結合の強さ

Ⅱ. 解説編
 12章 物理量と単位
  12.1 物理量の表わし方
  12.2 SI単位系
   12.2.1 基本単位と組立単位
   12.2.2 位どり接頭語
  12.3 単位の換算
   12.3.1 換算係数
   12.3.2 圧力単位の換算
   12.3.3 エネルギー単位の換算
   12.3.4 温度単位の換算

 13章 数値の精度
  13.1 有効数字
  13.2 答の精度

 14章 化学量論の基礎
  14.1 原子質量と原子量・分子量
   14.1.1 原子質量
   14.1.2 原子量と分子量
  14.2 モル質量と物質量
  14.3 化学反応式
   14.3.1 化学反応式の書き方
   14.3.2 化学反応どうしの加減・代入
   14.3.3 反応に関与する物質の量的関係

 15章  記号一覧

Ⅲ. 練習編
  練習問題(121題)
  ヒント
  解答

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更新: 2022年12月28日
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