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1章 配位子場理論と金属錯体の光学的性質 はじめに 1-1 配位子場理論 1-1-1 正八面体群とd軌道の分裂 1-1-2 結晶場理論からみたd軌道の分裂 1-1-3 分子軌道論からみたd軌道の分裂 1-1-4 配位子場遷移 (d-d遷移) 1-1-5 3d2電子系における田辺-菅野準位図 1-1-6 4f電子の多重項と電子準位 1-1-7 光学遷移の吸収強度 1-1-8 様々な電荷移動遷移 1-2 金属イオン間磁気相互作用と光学遷移 1-2-1 2量体形成による協同励起 1-2-2 励起子 1-2-3 スピン波 (マグノン) 1-2-4 励起子・スピン波同時励起 (マグノンサイドバンド) 1-2-5 様々な協同励起 1-3 ランタニド化合物の構造制御と光機能特性 はじめに ランタニド化合物の電子遷移 1-3-1 ランタニド化合物の電子吸収スペクトル 1-3-2 ランタニド化合物の発光スペクトル (1) ランタニド錯体のf-f遷移による発光スペクトル 1-3-3 発光性ランタニド錯体の新しい展開: 膜化による偏光発光現象 1-3-4 発光性ランタニド錯体の応用と将来展望 2章 遷移金属錯体の磁気的性質 2-1 遷移金属錯体における磁性の基礎 はじめに 2-1-1 反磁性 2-1-2 常磁性と磁気秩序状態 2-1-3 交換相互作用の起源 (1) 運動交換による反強磁性相互作用 (2) 軌道の直交性による強磁性相互作用 (3) 混合原子価状態による強磁性相互作用 2-1-4 スピン軌道相互作用とスピンの型 2-1-5 磁気相互作用の次元性と相転移 2-2 低次元磁性体 はじめに 2-2-1 一次元磁性体 (1) Bonner-Fisher曲線 (2) 一次元量子スピン系 2-2-2 二次元磁性体 2-2-3 フラストレート系 (1) 三角格子 (2) かごめ格子 (3) パイロクロア格子 2-3 単分子磁石の化学 2-3-1 単分子磁石 (1) 単分子磁石とは (2) [Mn12] (3) [Fe8] 2-3-2 磁気物性評価 (1) 単分子磁石の磁気的性質を表すパラメーター (2) 磁化率測定 (3) 交流磁化率 (4) 磁気緩和測定 (5) 磁気共鳴 EPR (6) その他の磁気共鳴 NMR, μSR (7) 非弾性中性子散乱 Inelastic neutron scattering (INS) 2-3-3 分子設計 2-3-4 研究動向 2-4 単一次元鎖磁石と単分子磁石ネットワーク はじめに 2-4-1 単一次元鎖磁石挙動の理論的解釈 (1) Ising鎖におけるGlauber Dynamics (2) 異方性Heisenberg鎖における磁化緩和 2-4-2 単一次元鎖磁石の分子設計 2-4-3 強磁性単一次元鎖磁石 (1) MnIII2NiII S = 3 強磁性単一次元鎖磁石 (2) 単分子磁石と単一次元鎖磁石の磁化緩和の交換相互作用依存性 (3) 磁化の磁場変化と量子効果 (4) MnIII2FeIII S = 9/2 強磁性単一次元鎖磁 (5) 強磁性磁気交互鎖における磁化反転 2-4-4 鎖内交換相互作用の強い単一次元鎖磁石 (1) 鎖内交換相互作用の強い一次元鎖での磁壁の描像 (2) Mn(III) サレン系錯体とTCNQとのフェリ磁性一次元鎖 2-4-5 単分子磁石間の相互作用とその他の単分子磁石が連結した一次元系 (1) 単分子磁石間の相互作用 (2) 水素結合で一次元に連結した[MnIII2]単分子磁石 (3) [Mn4]単分子磁石が連結した反強磁性鎖 2-4-6 単分子磁石間相互作用と高次ネットワークへの展開 2-4-7 分子超常磁性体と異種分子との混成金属錯体 2-4-8 おわりに 2-5 スピンクロスオーバー錯体 2-5-1 配位子場分裂 2-5-2 スピンクロスオーバー現象 2-5-3 スピンクロスオーバー現象に伴う状態変化 2-5-4 スピンクロスオーバー現象のメカニズム 2-5-5 スピンクロスオーバー現象に伴う協同効果 2-5-6 最新のトピックス (1) 混合原子価スピンクロスオーバー (2) 磁気的相互作用とスピンクロスオーバー (3) 伝導性とスピンクロスオーバー (4) 空孔を有するスピンクロスオーバー配位高分子 (5) スピンクロスオーバー錯体液晶 (6) 誘電特性とスピンクロスオーバー 2-5-7 おわりに 3章 遷移金属錯体の伝導物性 3-1 部分酸化型一次元白金錯体 3-1-1 K2[Pt(CN)4]Br0.3・3H2O (KCP) 3-1-2 分子性金属のバンド構造と2kF不安定性 3-1-3 電荷密度波と格子変調波 3-1-4 変調構造の具体例 3-2 電子軌道の多様性と金属錯体系分子性導体 はじめに 3-2-1 (R1,R2-DCNQI)2Cu塩 3-2-2 [Pd(dmit)2]塩 3-2-3 おわりに 3-3 単一分子種からなる金属結晶 3-3-1 従来の分子性伝導体 3-3-2 単一分子性金属の設計条件 3-3-3 単一分子性金属の実例 3-3-4 おわりに 4章 多重機能性の最前線 4-1 強相関一次元遷移金属化合物の巨大非線形光学応答と超高速光誘起相転移 はじめに 4-1-1 ハロゲン架橋ニッケル錯体および, 一次元銅酸化物の結晶構造と電子構造 4-1-2 ハロゲン架橋ニッケル錯体および, 一次元銅酸化物における巨大非線形光学応答 (1) 三次の非線形光学効果 (2) 電場変調反射分光と三次の非線形光学応答 (3) 第三高調波発生 (4) 超高速光スイッチング 4-1-3 ハロゲン架橋ニッケル錯体における超高速光誘起絶縁体―金属転移 4-1-4 超高速光誘起相転移の新しい展開 4-1-5 おわりに 4-2 遷移金属錯体の光誘起相転移 4-2-1 光誘起相転移とその分類 4-2-2 永続的な光誘起相転移 4-2-3 過渡的な光誘起相転移 4-2-4 動的な光誘起相転移 4-3 光磁性現象と非線形磁気光学現象 はじめに 4-3-1 光磁性現象 ―RbMnFeシアノ錯体の光可逆磁性― (1) 電荷移動型相転移と電子状態 (2) 可視光可逆な構造変化と磁性変化 (3) メカニズム 4-3-2 非線形磁気光学効果―CsCoCrシアノ錯体の磁化誘起第二高調波発生― (1) 1:1:1型プルシアンブルー類似体 (2) SHGとMSHG 4-3-3 おわりに 4-4 キラル磁性錯体 はじめに 4-4-1 キラリティー 4-4-2 キラル分子磁性体の物性 4-4-3 キラル磁性体の合成 4-4-4 キラル磁性体の構造と磁性 4-4-6 おわりに 4-5 電気磁気光学 はじめに 4-5-1 電気磁気光学の研究の歴史 4-5-2 電気磁気効果と電気磁気光学 4-5-3 測定方法 A) 試料 4-5-4 測定方法 B) 光学測定 4-5-5 電気磁気光学が期待できる磁性体-対称操作による判定- 4-5-6 電気磁気光学効果を生み出す「モーメント」 4-5-7 電子論に基づくスペクトルの理解 4-5-8 GaFeO3における電気磁気光学 4-5-9 おわりに 4-6 電界効果トランジスタ はじめに 4-6-1 電界効果トランジスタの原理 4-6-2 分子性結晶の電界効果トランジスタ (1) 有機単結晶の成長と表面観察 (2) 単結晶トランジスタの作製方法 4-6-3 電界効果特性の測定 4-6-4 ルブレン単結晶トランジスタの高移動度電界効果特性 (1) 電界効果特性 (2) ホール効果の検出 (3) 有機単結晶トランジスタにおける高移動度実現のメカニズム 4-6-5 遷移金属錯体の電界効果 4-6-6 おわりに 4-7 有機ELデバイスとリン光性遷移金属錯体 はじめに 4-7-1 有機ELデバイス (1) デバイス構成 (2) 発光プロセス (3) 有機ELデバイス内で生成する励起状態 4-7-2 リン光性遷移金属錯体 (1) シクロメタレート型イリジウム錯体の特徴 (2) Ir(ppy)3の分子構造 (3) fac-Ir(ppy)3の発光特性 (4) シクロメタレート型イリジウム錯体の展開 (5) その他のシクロメタレート型金属錯体 (Pt錯体, Au錯体) (6) その他のリン光性金属錯体 (Re錯体, Os錯体, Cu錯体) 4-7-3 おわりに 4-8 逆Peierls相転移を示すナノワイヤー金属錯体 4-8-1 擬一次元ハロゲン架橋単核 (MX) 金属錯体 4-8-2 MX錯体の電子構造 4-8-3 [Pd(en)2Br](C5Y)2・H2Oの結晶構造 4-8-4 [Pd(en)2Br](C5Y)2・H2Oの電子状態 4-8-5 相転移の物理的起源 4-8-6 相転移の化学的起源 4-7-6 おわりに 4-9 白金混合原子価錯体の次元のクロスオーバー領域に現れる特異な電荷整列 4-9-1 絶縁体となる一次元電子系 4-9-2 梯子型電子系の発見 4-9-3 梯子型金属錯体の構築 4-9-4 梯子内の相関関係 4-9-5 2本鎖梯子における電荷密度波の位相関係 4-9-6 一次元鎖と2本鎖梯子の違い 4-9-7 おわりに 4-10 プロトン伝導性金属錯体 はじめに 4-10-1 溶液中のイオン伝導 4-10-2 固体中のイオン伝導 4-10-3 固体プロトン伝導体 (1) 無機イオン伝導体 (2) 有機高分子イオン伝導体 4-10-4 金属錯体を用いたプロトン伝導体の構築 (1) 電気伝導度測定 4-10-5 おわりに 4-11 電子-イオン (プロトン) 混合伝導性錯体 はじめに 4-11-1 結晶構造 4-11-2 伝導物性の評価 4-11-3 動的な結晶空間の設計と電子-イオン混合伝導性の発現 (1) イオンチャネル構造 (2) 水素結合性チャネル 4-11-4 おわりに 付録 磁性におけるSI単位系とCGS単位系
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