分子動力学法による物理化学実験(CD-ROM付 byWindows)
978-4-7827-0424-0 C3043
片岡洋右・竹内宗孝・三井崇志
法政大学教授 片岡洋右 富士通(株)竹内宗孝・富士通(株)三井崇志 共著
B5・並製・200頁/定価 3,190円(本体2,900円)
分子動力学法(MD)シミュレーションは,分子の動きや構造などを考えるうえで大変有効で様々な分野でその重要性が増している。本書では富士通(株)開発ソフトWinMASPHYCを使い,基本的な物理化学の問題を解きながらMD法の習得をはかるものである。 MDの入門者にとって理論だけでなく活用法も学べ非常に実用的。
目 次
第1章 分子動力学法入門
1 分子動力学シミュレーションの始め方
1-1 分子動力学シミュレーションのイメージ
1-2 分子動力学法の要点
実験 分子動力学シミュレーションの始め方
2 分子動力学法解説
3 原子配置の三次元表示とアニメーション
3-1 原子配置表示モジュールの基本操作
3-2 原子配置のアニメーション表示
3-3 原子または分子の軌跡表示
3-4 分子の重心位置表示
3-5 原子の速度ベクトル表示
3-6 その他の機能
4 内部エネルギーと圧力の緩和
4-1 希薄な気体の圧力
4-2 分子運動と温度
4-3 実在気体の圧力
4-4 内部エネルギー
実験 圧力とポテンシャルエネルギーの緩和
第2章 単原子気体
5 実在気体の圧縮率因子
5-1 分子間相互作用
5-2 実在気体の圧縮率因子
実験 実在気体の圧縮率因子
5-3 ビリアル係数
6 気体の熱膨張
6-1 膨張率
実験 気体の熱膨張
7 気体の熱容量
7-1 熱容量
実験 気体の熱容量
第3章 液体および気体
8 気液臨界点
8-1 実在気体の圧縮率因子と気液臨界点
実験 CO2の気液臨界点
9 ファンデルワールス状態方程式
9-1 ファンデルワールス状態方程式
実験 ファンデルワールス係数
10 相変化のシミュレーッション
実験 アルゴンの蒸発
11 液体の水の熱力学量
11-1 圧縮率
実験 水の圧縮率
12 アルゴンの定圧熱容量
実験 アルゴンの定圧熱容量
第4章 イオン結晶・金属・無機固体
13 KCl結晶の融解
実験 KCl結晶の融解
14 金属Cuの物性
実験 金属Cuの融解
15 Si固体の相変化
実験 Si固体の融点
16 MgO結晶の融点
実験 MgO結晶の融点
第5章 溶 液
17 K+イオンとF-イオンの水和構造
実験 K+イオンとF-イオンの水和構造
18 メタノールの水和構造
実験 メタノールの水和構造
19 t-ブチルアルコールの水溶液
19-1 部分モル体積と見かけのモル体積
実験 t-ブチルアルコールの水溶液における見かけのモル体積
20 ペアエネルギーの検討
実験 ペアエネルギーの検討
第6章 分子動力学のより進んだ活用法
21 原子配置の解析法
21-1 二体相関関数と積算配位数
22 分子運動の解析法
22-1 平均二乗変位と自己拡散係数
付 録
A1 新しい分子の登録
A2 新しいポテンシャルの登録
A2-1 ポテンシャルライブラリとは
A2-2 ポテンシャルライブラリの作成
A3 分子動力学法での等温可逆膨張・圧縮過程
実験 分子動力学法での等温可逆膨張・圧縮過程
A4 分子動力学法における可逆断熱膨張過程
実験 分子動力学法における可逆断熱膨張過程
A5 アルゴン固体の物性
問題 アルゴン固体のエンタルピー
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