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有機金属化学 (第2版)

錯体化学会選書6
978-4-7827-0707-4 C3043 /2014年6月刊行
大阪市立大学教授 中沢 浩・東京工業大学教授 小坂田耕太郎 [編著]
群馬大学教授 上野圭司・弘前大学教授 岡崎雅明・東京大学准教授 河野泰朗
大阪府立大学教授 松坂裕之・広島大学准教授 水田 勉 [共著]
A5・上製・312頁/定価 4,290円(本体3,900円)
有機金属化学の基礎を解説した後, 炭素以外の典型元素と遷移金属間に共有結合を有する錯体を解説した。クロスカップリング反応の章を加えて第2版とした。

内 容

  • 有機金属化学とは
  • 基本的な考え方
  • 有機金属錯体の結合
  • カルボニル錯体
  • オレフィン錯体
  • ホスフィン錯体
  • カルベン錯体
  • 基本的な反応
  • 触媒反応
  • 14族元素の錯体
  • 13族元素の錯体
  • 15族元素の錯体
  • 16族元素の錯体
  • ノーベル化学賞受賞研究
目次

『ベーシックパート』
1章 有機金属化学とは
 1-1 有機化学と無機化学
 1-2 錯体化学
 1-3 有機金属化学

2章 有機金属錯体の基本的考え方
 2-1 EAN則
 2-2 18電子則 (Eighteen Electron Rule)
 2-3 電子数の数え方
  2-3-1 遷移金属側
  2-3-2 配位子側
  2-3-3 錯体全体の電荷
  2-3-4 電子数を数える
 2-4 形式酸化数とd電子数
  2-4-1 形式酸化数 (formal oxidation number)
  2-4-2 形式酸化数の決め方
  2-4-3 d電子数
 2-5 金属間結合次数
 2-6 有機金属錯体の構造

3章 有機金属錯体の結合
 3-1 遷移金属-炭素間σ結合
 3-2 遷移金属-炭素間π結合
  3-2-1 σ結合とπ結合
  3-2-2 金属-カルボニル結合
  3-2-3 金属-オレフィン結合
 3-3 理論的考察
  3-3-1 結晶場理論 (crystal field theory)
  3-3-2 配位子場理論 (ligand field theory)
  3-3-3 18電子則が成立する理由
 3-4 四配位d8錯体が16電子平面四角形錯体となる理由

4章 カルボニル錯体, オレフィン錯体, ホスフィン錯体
 4-1 カルボニル錯体
 4-2 オレフィン錯体
  4-2-1 金属の酸化状態の変化
  4-2-2 オレフィン上の置換基
  4-2-3 プロペラ型回転挙動
  4-2-4 オレフィンのC=C二重結合距離
  4-2-5 オレフィンの bent back angle
 4-3 ホスフィン錯体

5章 カルベン錯体 ―遷移金属-炭素間に二重結合を持つ錯体―
 5-1 カルベン錯体の歴史
 5-2 カルベン錯体の性質
 5-3 カルベン錯体の反応性

6章 有機金属錯体の基本的な反応
 6-1 酸化的付加反応 (Oxidative Addition Reaction)
  6-1-1 Vaska錯体
  6-1-2 C-H結合活性化反応
  6-1-3 オルトメタル化反応 (Orthometallation)
  6-1-4 酸化的付加反応の起こりやすさ
 6-2 還元的脱離反応 (Reductive Elimination Reaction)
  6-2-1 cis-[MR2L2]錯体 (L=ホスフィン, M=Ni, Pd, Pt) の還元的脱離反応
  6-2-2 還元的脱離反応の起こりやすさ
  6-2-3 還元的脱離反応におよぼす添加効果
  6-2-4 協奏的還元的脱離反応
 6-3 挿入反応 (Insertion Reaction)
  6-3-1 CO挿入反応 (CO Insertion Reaction)
  6-3-2 オレフィン挿入反応 (Olefin Insertion Reaction)
  6-3-3 β水素脱離とβアルキル脱離 (β-hydride elimination, β-alkyl elimination)

7章 有機金属錯体が示す触媒反応
 7-1 オレフィンの重合反応
  7-1-1 Ziegler触媒
  7-1-2 Natta触媒
 7-2 オレフィンの異性化反応
 7-3 オレフィンのヒドロホルミル化反応
 7-4 ワッカー法
 7-5 モンサント法 (酢酸合成法)

『アドバンスパート』
8章 14族元素を配位子とする錯体の化学
    ─炭素の下に位置するケイ素を配位原子とする遷移金属錯体─
 はじめに
 8-1 遷移金属シリル錯体
  8-1-1 遷移金属シリル錯体の合成法
  8-1-2 遷移金属シリル錯体の結合様式
  8-1-3 シリル配位子が遷移金属中心へおよぼす影響
  8-1-4 遷移金属シリル錯体の反応性
 8-2 η2-シラン錯体
  8-2-1 η2-シラン錯体の結合様式
  8-2-2 η2-シラン錯体の反応性
 8-3 シリレン錯体
  8-3-1 シリレン錯体の存在が仮定された反応
  8-3-2 シリレン錯体の結合様式
  8-3-3 シリレン錯体の合成法
  8-3-4 Schrock型シリレン錯体
  8-3-5 シリレン錯体の反応性
 8-4 含ケイ素3員環錯体
  8-4-1 シレン錯体
  8-4-2 ジシレン錯体
  8-4-3 シライミン錯体
  8-4-4 ホスファシラメタラシクロプロパン
 8-5 ケイ素原子が架橋した遷移金属複核錯体

9章 13族元素を配位子とする錯体の化学
    ―ルイス酸性配位子の遷移金属錯体―
 9-1 M-BR2錯体
  9-1-1 はじめに
  9-1-2 遷移金属ボリル錯体の合成
  9-1-3 ホウ素-金属結合の性質とボリル錯体の構造
  9-1-4 ボリル錯体の反応性
  9-1-5 ボリレン錯体
  9-1-6 おわりに
 9-2 アルミニウム, ガリウム, インジウムおよびタリウムが結合した金属錯体
  9-2-1 M-E錯体 (E = Al, Ga, In, Tl) の歴史
  9-2-2 錯体の構造
  9-2-3 結合
  9-2-4 M-ER型錯体のM-E結合
  9-2-5 合成
  9-2-6 反応
  9-2-7 おわりに

10章 15族元素を配位子とする錯体の化学
     ― 一対の孤立電子対を持つ配位子の遷移金属錯体 ―
 はじめに
 10-1 M-NR2錯体
  10-1-1 遷移金属アミン錯体の金属-窒素結合
  10-1-2 遷移金属アミド錯体の金属-窒素結合
  10-1-3 遷移金属アミド錯体の合成
  10-1-4 遷移金属アミド錯体の反応性
 10-2 M-PR2錯体
  10-2-1 遷移金属ホスフィド錯体の金属-リン結合
  10-2-2 遷移金属ホスフィド錯体の合成と反応性
  10-2-3 リン配位子のその他の結合様式

11章 16族元素を配位子とする錯体の化学
     ― 二対の孤立電子対を持つ配位子の遷移金属錯体 ―
 はじめに
 11-1 M-OR錯体, M-SR錯体の合成
 11-2 M-OR錯体の結合と性質
 11-3 M-SR錯体の性質
 11-4 おわりに

12章 有機金属化学関連のノーベル化学賞受賞研究
 はじめに
 12-1 オレフィン重合触媒
 12-2 サンドイッチ構造を持つ錯体
 12-3 導電性高分子
 12-4 不斉触媒
 12-5 メタセシス反応
 12-6 遷移金属触媒を用いるカップリング反応
 12-7 おわりに

13章 問題解答

備 考

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更新: 2023年1月26日
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