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これならわかる機器分析化学: 電磁波を用いる分光分析

978-4-7827-0633-6 C3043 /2010年10月刊行
中央大学名誉教授 古田直紀 著
A5・並製・2色刷・130頁/定価 1,980円(本体1,800円)
本書は,「機器分析化学」として,大学の半期の授業で教えられるよう内容を絞り込んだ。紫外・可視分光,赤外分光,X線分光,磁気共鳴を通して,固有のエネルギー準位をもつ化学物質がどのように電磁波と相互作用するか理解するのに最適な教科書である。
目次(詳細)

1 電磁波と物質との相互作用
 1-1 電磁波のエネルギー
 1-2 波長で分類した分光分析の種類
 1-3 3つのエネルギー準位
 1-4 3つの遷移

2 ランベルト・ベールの法則
 2-1 ランベルト・ベールの法則
 2-2 地球観測におけるランベルト・ベールの法則の応用

3 紫外・可視スペクトルと吸光光度法
 3-1 紫外・可視スペクトル
   (1)分子内の電子の分類
   (2)分子内の電子エネルギー準位
 3-2 紫外・可視吸収を示す吸収基
   (1)発色団
   (2)助色団
   (3)n-π共役とπ-π共役
 3-3 無機・分析化学での応用
   (1)滴定の指示薬
   (2)吸光光度法

4 赤外吸収スペクトルとラマン分光分析
 4-1 赤外吸収とラマン散乱
 4-2 赤外吸収スペクトル
 4-3 赤外活性とラマン活性

5 紫外・可視分光光度計と赤外分光光度計
 5-1 装置の構成
 5-2 分光器と回折格子
   (1)回折光が強めあう条件
   (2)逆線分散と分解能
   (3)分光器のF
 5-3 光源
 5-4 光学材料(セル,窓材,レンズなど)
 5-5 検出器

6 蛍光分光分析
 6-1 装置の構成
 6-2 試料濃度と蛍光強度との関係
   (1)蛍光強度の式
   (2)蛍光分光分析の手順
 6-3 散乱、蛍光、それにリン光
 6-4 蛍光を発する物質

7 原子発光分析
 7-1 3つの分光分析法
   (1)吸光
   (2)蛍光
   (3)発光
 7-2 原子発光分析
   (1)装置の構成

8 マックスウエル-ボルツマン分布則
 8-1 原子のエネルギー準位とマックスウエル-ボルツマン分布則
 8-2 原子エネルギー準位を表す項
 8-3 原子発光強度

9 フレーム原子吸光分析
 9-1 装置の構成
 9-2 フレーム原子吸光分析
 9-3 光源
 9-4 フレーム
 9-5 干渉とその対策
   (1)物理干渉
   (2)化学干渉
   (3)イオン化干渉
   (4)分光干渉

10 X線
 10-1 X線
 10-2 特性X線と連続X線
   (1)特性X線
   (2)連続X線
 10-3 X線管
 10-4 X線検出器
   (1)ガスイオン化検出器
   (2)シンチレーション検出器
   (3)半導体検出器

11 蛍光X線・X線回折・X線吸収
 11-1 X線分光分析
   (1)蛍光X線分析
   (2)X線回折分析
   (3)X線吸収分析
 11-2 蛍光X線分析
   (1)波長分散型蛍光X線装置
   (2)エネルギー分散型蛍光X線装置
 11-3 X線回折分析
   (1)粉末X線回折
   (2)単結晶構造解析
 11-4 X線吸収分析
   (1)XANES(ザーネス)
   (2)EXAFS(エグザフス)

12 磁気共鳴分析
 12-1 磁気共鳴
 12-2 磁気モーメントとエネルギー準位

13 核磁気共鳴分析
 13-1 1H-NMR
   (1)化学シフト
   (2)面積強度
   (3)スピン-スピン相互作用
   (4)緩和時間
 13-2 13C-NMR
   (1)化学シフト
   (2)スピン-スピン相互作用

14 電子スピン共鳴分析
 14-1 g-因子
 14-2 超微細構造(A値)
 14-3 ESRスペクトルの実例

重要な用語の英名と読み方
参考図書
基礎定数表・SI接頭語・ギリシャ文字
索引

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更新: 2024年10月31日
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