• 献本

無機ファイン材料の化学

978-4-7827-0223-9 C3043 /1988年4月刊行
中西典彦・坂東尚周 編著
甲南大学名誉教授 中西典彦・京都大学名誉教授 坂東尚周 [編著]
京都大学名誉教授 小菅皓二・京都大学名誉教授 曽我直弘
名古屋大学名誉教授 平野眞一・大阪大学名誉教授 金丸文一 [共著]
A5・上製・360頁/定価 4,510円(本体4,100円)
本書は,各種無機材料の合成法に重点をおき,合成された材料の構造評価と化学的基礎知識との結びつきを明らかにした待望の書である。前半で無機材料に関わる化学の基礎知識を詳しく述べ,後半では各種無機材料をとり上げ,構造評価とその応用を最新の知見をとり入れて解説した。
目次

1. 物質の構造
 1-1 結晶構造に関する基本的なことがら
  1-1-1 結晶における並進性
  1-1-2 3次元結晶
 1-2 化学結合の種類
  1-2-1 イオン結合
  1-2-2 共有結合
  1-2-3 金属結合
  1-2-4 水素結合
  1-2-5 ファンデルワールス結合
 1-3 単体および金属,合金の結晶構造
  1-3-1 面心立方構造(fcc)または立方最密構造(ccp)
  1-3-2 六方最密構造(hcp)
  1-3-3 体心立方構造(bcc)
  1-3-4 ダイヤモンド構造
  1-3-5 スピネル関連(Cu2Mg)構造
  1-3-6 β-タングステン構造
  1-3-7 グラファイト構造
 1-4 AmBn 化合物の結晶構造
  1-4-1 AB化合物
  1-4-2 AB2化合物
  1-4-3 AB3化合物
  1-4-4 A2B3化合物
  1-4-5 複合化合物M'MO3,M'M2O4
  1-4-6 AmBn化合物のまとめ
 1-5 イオン結晶の安定性
 1-6 結晶の不完全性
  1-6-1 点欠陥
  1-6-2 線欠陥
  1-6-3 面欠陥

2. 固体の物性
 2-1 電気的性質
  2-1-1 金属の電気伝導
  2-1-2 残留抵抗
  2-1-3 超伝導
  2-1-4 イオン結晶の電気伝導(イオン伝導)
  2-1-5 イオン結晶の電気伝導
  2-1-6 不定比結晶における電気伝導
  2-1-7 ガラスの電気伝導
  2-1-8 高温酸化物超伝導体
 2-2 磁気的性質
  2-2-1 基礎的なことがら
  2-2-2 磁気モーメントと角運動量
  2-2-3 磁性の種類
  2-2-4 磁性材料
 2-3 誘電的性質
  2-3-1 双極子モーメントと誘電率
  2-3-2 緩和と誘電損失および絶緑破壊
  2-3-3 絶緑材料と強誘電体
 2-4 光学的性質
  2-4-1 透光性と組成・微構造
  2-4-2 光吸収と電子の状態
  2-4-3 発光と電気光学効果
 2-5 熱的性質
  2-5-1 格子の熱容量
  2-5-2 電子の熱容量
  2-5-3 相転移に伴う異常熱容量
  2-5-4 格子振動の非調和項
 2-6 機械的性質
  2-6-1 弾性変形
  2-6-2 塑性変形
  2-6-3 クリープ
  2-6-4 強化機構
  2-6-5 破壊機構
  2-6-6 硬さと熱衝撃
  2-6-7 アモルファス金属の強度
  2-6-8 擬弾性(あるいは超弾性)と形状記憶変形

3. 平衡状態図とその利用
 3-1 相律
 3-2 相平衡と自由エネルギー
 3-3 平衡状態図
  3-3-1 平衡状態図についての一般的注意
  3-3-2 一成分系
  3-3-3 二成分系
  3-3-4 三成分系
 3-4 平衡状態図の利用
  3-4-1 帯融精製法
  3-4-2 単結晶育成
  3-4-3 組織の制御

4. 固体の合成
 4-1 合成法の分類と材料形態
 4-2 結晶核の生成
  4-2-1 均一核生成
  4-2-2 不均一核生成
  4-2-3 固相からの核生成とトポタキシー
 4-3 結晶の成長
  4-3-1 過飽和度の低い成長(単結晶の成長)
  4-3-2 過飽和度の高い結晶成長
  4-3-3 再結晶または2次成長
 4-4 固体の合成反応
  4-4-1 気相法
  4-4-2 液相法
  4-4-3 固相法

5. 無機材料の構造評価と応用
 5-1 単結晶材料
  5-1-1 単結晶育成の歴史
  5-1-2 単結晶製造法の選択
  5-1-3 単結晶材料の特性と機能
  5-1-4 単結晶材料の評価と結晶方位の決定
  5-1-5 単結晶材料の応用例
 5-2 アモルファス材料
  5-2-1 アモルファスの特性
  5-2-2 アモルファス材料の製造法
  5-2-3 アモルファス構造の解明
  5-2-4 新しいガラス
 5-3 微粒子材料
  5-3-1 微粒子の一般的性質
  5-3-2 微粒子材料の応用
 5-4 薄膜材料
  5-4-1 コーティング膜
  5-4-2 機能性薄膜
  5-4-3 人工格子材料
 5-5 高密度焼結材料
  5-5-1 微構造と特性
  5-5-2 多結晶体の焼結
  5-5-3 成形および焼成
  5-5-4 構造材料用焼結体
  5-5-5 機能材料用焼結体
 5-6 多孔質材料
  5-6-1 はじめに
  5-6-2 多孔体の作成法
  5-6-3 多孔体の構造評価
  5-6-4 多孔体の応用
 5-7 複合材料
  5-7-1 複合材料における構造とプロセス
  5-7-2 複合効果
  5-7-3 複合構造の評価法
  5-7-4 構造材料
  5-7-5 機能性材料

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更新: 2024年8月20日
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