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わかりやすい食品機能学(第2版)

978-4-7827-0815-6 C3077 /2022年3月刊行
森田英利(岡山大学・教授)
田辺創一(江崎グリコ (株)) [編著]
臼井将勝(水産大学校・准教授)
上薗 薫(東京家政学院大学・准教授)
小林彰子(東京大学・准教授)
鈴木卓弥(広島大学・教授)
鈴木武人(麻布大学・准教授)
高畑宗明((株)バイオバンク)
中野章代(奈良県立医科大学) [共著]
B5・並製・2色刷・178頁/定価 2,750円(本体2,500円)
単に“なんとなく身体に良い食品”ではなく,この食品がどのような疾病の予防に繋がるのか,作用の分子メカニズムは何なのか・・・。
今も飛躍的に進歩を遂げるこの分野の第一線で活躍する研究者が,食品の機能について新しい知見を盛り込み,わかりやすく解説したテキスト。
主な内容
  1. 食品機能学の展開
  2. 消化器系・内分泌系への作用
  3. 循環系・神経系への作用
  4. 生体制御系への作用
  5. 食品機能研究の新展開
目次(詳細)

1 食品機能学の展開
 1-1 食品とは何か
 1-2 食品の3機能
  1-2-1 1次機能(栄養機能)
  1-2-2 2次機能(感覚機能)
  1-2-3 3次機能(生体調節機能)
 1-3 食品の生体調節機能と機能性食品
  1-3-1 生体調節機能が着目されるようになった社会背景
  1-3-2 機能性食品の位置づけ
  1-3-3 機能性食品の安全性
  1-3-4 機能を有する食品素材

2 消化器系・内分泌系への作用
 2-1 ミネラルの吸収促進成分
  2-1-1 カルシウム吸収促進成分の意義
  2-1-2 カルシウムの生理機能,代謝および腸管吸収
  2-1-3 カルシウムの沈殿形成を制御する成分
  2-1-4 大腸でカルシウムを可溶化促進する成分
  2-1-5 細胞間吸収経路を活性化する成分
 2-2 血糖上昇抑制成分
  2-2-1 血糖上昇抑制成分の意義
  2-2-2 糖質の消化・吸収とグルコース代謝
  2-2-3 α-アミラーゼを阻害する成分
  2-2-4 α-グルコシダーゼを阻害する成分
  2-2-5 糖輸送担体を阻害する成分
  2-2-6 胃排出を遅延する成分
 2-3 抗肥満および脂質異常症の予防改善作用成分
  2-3-1 肥満と脂肪組織
  2-3-2 肥満とメタボリックシンドローム発症の分子メカニズム
  2-3-3 脂質異常症
  2-3-4 食品中の抗肥満成分および抗脂質異常症成分
 2-4 腸内環境を整える成分
  2-4-1 生物における腸内細胞叢の重要性
  2-4-2 乳酸菌とビフィズス菌の分類学上の位置付け
  2-4-3 乳酸菌とビフィズス菌の保健機能
  2-4-4 乳酸菌やビフィズス菌の腸内細菌叢に及ぼす影響
  2-4-5 今後の展望
 2-5 骨の健康・骨粗鬆症予防成分
  2-5-1 骨粗鬆症の日本における疫学
  2-5-2 骨代謝の栄養生理
  2-5-3 骨粗鬆症の要因と発症メカニズム
  2-5-4 破骨細胞と骨芽細胞の機能
  2-5-5 食品成分による骨の健康維持と骨粗鬆症予防
  2-5-6 製品例
 2-6 歯の健康・う触予防成分
  2-6-1 歯の構造
  2-6-2 歯の発生
  2-6-3 代表的な歯科疾患
  2-6-4 食品成分による歯科疾患の予防・改善
 2-7 抗疲労効果成分
  2-7-1 疲労とは
  2-7-2 科学的根拠の得られている抗疲労食品
  2-7-3 抗疲労食品への期待と展望
 2-8 活性酸素と抗酸化成分
  2-8-1 活性酸素と疾病
  2-8-2 食品の抗酸化能

3 循環系・神経系への作用
 3-1 高血圧と降圧作用成分
  3-1-1 高血圧
  3-1-2 血圧調整機構
  3-1-3 神経系への作用による血圧降下
  3-1-4 ACE阻害ペプチドによる血圧降下
  3-1-5 血管拡張を介する降圧作用
 3-2 脳・神経系の機能に関与する成分
  3-2-1 血液脳関門について
  3-2-2 脳疾患と機能成分
  3-2-3 脳・神経系の機能を改善する成分

4 生体制御系への作用
 4-1 免疫と免疫機能活性化・調整成分
  4-1-1 自然免疫と適応免疫
  4-1-2 免疫機能を活性化する食品成分
  4-1-3 免疫機能の調節と食品成分
 4-2 アレルギーと抗アレルギー作用成分
  4-2-1 アレルギーと免疫
 4-3 がんと抗がん作用成分
  4-3-1 がんとは
  4-3-2 食品中の抗がん作用成分
 4-4 抗菌成分
  4-4-1 食品と抗菌物質
  4-4-2 抗菌作用をもつ食品中成分とその作用機序

5 食品機能研究の新展開
 5-1 機能性食品の制度
  5-1-1 食品衛生法について
  5-1-2 「いわゆる健康食品」について
  5-1-3 特別用途食品
  5-1-4 特定保健用食品
  5-1-5 栄養機能食品
 5-2 バイオテクノロジーと機能性食品
  5-2-1 食品とバイオテクノロジー技術
  5-2-2 バイオテクノロジーを利用した食品機能性成分の生産とメタゲノム解析
 5-3 未来の機能性食品―テーラーメイド食設計の時代に向けて―

コラム
 DNAマイクロアレイ解析
 in vitroin vivo
 肥満と倹約遺伝子
 “メタボ”は腸内環境からも~腸内細菌叢が支配するエネルギー代謝~
 昆虫(マルカメムシ)におけるプロバイオティクスの実践
 イソフラボンの安全性
 お歯黒とむし歯
 二重盲検プラセボ対照クロスオーバー比較試験
 フレンチ・パラドックス
 活性酸素
 脂質の自動酸化
 活性酸素と寿命
 カゼイン由来ペプチドの機能性
 高血圧自然発症ラット
 ドコサヘキサエン酸(DHA)とアラキドン酸の生合成
 牛海綿状脳症(BSE)
 群間比較
 パターン認識受容体
 衛生環境とT細胞バランス
 食物除去とアレルギーの治癒
 花粉症緩和米
 アレルギー治療の現状
 “抗菌○○”とは,どういう意味なのか?
 バイオマーカー
 乳等省令に記載されている例
 食品表示についての政府の対応
 遺伝子組換え食品の表示義務
 機能メタゲノム解析の一例
 多能性細胞(iPS細胞・ES細胞)
 SNP(スニップ:single nucleotide polymorphism)とコドン使用頻度
 OMIM(online mendelian inheritance in man)

備 考

・機能性表示食品に関する項目を更新し,第2版としました(2017年8月)。
・第5刷(2022年3月発行)より,著者名の表記変更に伴い,ISBN978-4-7827-0770-8から978-4-7827-0815-6へ変更となりました。
・正誤表を更新しました(2024年9月)。

三共出版で購入?

部数:

更新: 2024年9月26日
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