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有機反応のメカニズム

978-4-7827-0481-3 C3043 /2004年3月刊行
加藤明良(大分大学・客員研究員) 著
B5・並製・2色刷・162頁/定価 2,860円(本体2,600円)
有機化合物を合成するための反応には共通点が多く,限られた数の反応様式に分類される。
本書では,基本かつ代表的な有機反応をその様式ごとに分類し,それらの反応メカニズムを有機電子論の立場から平易に解説した。
紙面サンプル
目次

1 高校化学とのつながり
 1.1 高校化学の教科書にみる反応

2 求核置換反応
 2.1 求核置換反応
 2.2 SN2反応
 2.3 SN1反応
 2.4 SN反応に関与するいろいろな要因
  2.4.1 SN反応における構造および電子効果
  2.4.2 SN反応における立体化学
  2.4.3 脱離基Lの影響
  2.4.4 溶媒の影響
  2.4.5 求核試薬の影響
 2.5 SN1反応と隣接基関与―非古典的カルボカチオン
 2.6 SNi反応
 2.7 見かけ上立体保持(2回の立体反転)の反応
 章末問題と解答

3 求電子置換反応
 3.1 求電子置換反応
 3.2 ニトロ化反応(Nitration)
 3.3 スルホン化反応(Sulfonation)
 3.4 ハロゲン化反応(Halogenation)
 3.5 フリーデル-クラフツ反応(Friedel-Crafts reaction)
  3.5.1 Friedel-Craftsのアルキル化反応
  3.5.2 Friedel-Craftsのアシル化反応
 3.6 一置換ベンゼンの求電子置換反応
  3.6.1 m-配向性置換基
  3.6.2 o-/p-配向性置換基
 3.7 二置換ベンゼンの求電子置換反応
 3.8 ナフタレンのスルホン化:速度論的支配と熱力学的支配
 3.9 ベンゼン環への求核置換反応
  3.9.1 ニトロ化ベンゼンのSN2反応
  3.9.2 ベンゼンジアゾニウム塩のSN1反応
  3.9.3 ベンザインを経由する反応
 章末問題と解答

4 求電子付加反応
 4.1 C=C二重結合への求電子付加反応
  4.1.1 C=C二重結合へのハロゲンの付加
  4.1.2 共役二重結合への臭素の付加
  4.1.3 C=C二重結合へのハロゲン化水素の付加
  4.1.4 C=C二重結合への水の付加
  4.1.5 ヒドロホウ素化―酸化反応
  4.1.6 シス付加によるジヒドロキシル化
  4.1.7 エポキシ化
  4.1.8 オキシ水銀化
  4.1.9 酸化的開裂反応:オゾン分解
 4.2 C≡C三重結合への求電子付加反応
  4.2.1 ハロゲン付加
  4.2.2 ハロゲン化水素付加
  4.2.3 水和反応
  4.2.4 ヒドロホウ素化―酸化反応
 章末問題と解答

5 求核付加反応
 5.1 金属水素化物との反応
 5.2 グリニャール反応(Grignard reaction)
 5.3 ウィッティッヒ反応(Wittig reaction)
 5.4 カニッツァロ反応(Cannizzaro reaction)
 5.5 ベンゾイン縮合(Benzoin condensation)
 5.6 活性メチレン化合物との反応
  5.6.1 アルドール縮合
  5.6.2 分子内アルドール縮合
  5.6.3 クライゼン縮合
  5.6.4 ディークマン縮合
 5.7 C=C二重結合に対する求核付加反応
 章末問題と解答

6 転位反応
 6.1 炭素骨格が変化しない転位反応
 6.2 炭素骨格が変化する転位反応
  6.2.1 ネオペンチル転位
  6.2.2 ピナコール-ピナコロン転位
 6.3 電子が不足した炭素原子への転位反応
  6.3.1 ウォルフ転位
 6.4 電子が不足した窒素原子への転位反応
  6.4.1 ホフマン転位
  6.4.2 ロッセン転位,クルチウス転位,シュミット転位
  6.4.3 ベックマン転位
 6.5 電子が不足した酸素原子への転位反応
  6.5.1 バイヤー-ビリガー酸化
  6.5.2 ヒドロペルオキシド転位
 6.6 アニオンが関与する転位反応
  6.6.1 スティブンス転位
  6.6.2 ウィッティッヒ転位
  6.6.3 ソムレー転位
  6.6.4 ファボルスキー転位
  6.6.5 ベンジル酸転位
 章末問題と解答

7 脱離反応
 7.1 二分子脱離反応:E2反応
 7.2 一分子脱離反応:E1反応
 7.3 炭素院イオン型一分子脱離反応:E1cB反応
 7.4 E2における脱離の配向性:ザイツェフ則とホフマン則
 7.5 脱離反応における立体化学
 7.6 シス脱離
  7.6.1 コープ反応
  7.6.2 チュガーエフ反応
 7.7 その他の脱離反応
  7.7.1 金属を用いた脱離反応
  7.7.2 水の脱離反応
 章末問題と解答

8 ラジカル反応
 8.1 ラジカルの生成
 8.2 ラジカルの安定性
 8.3 ラジカルの反応
  8.3.1 水素引き抜き反応
  8.3.2 N-ブロモコハク酸イミドによる臭素化反応
  8.3.3 ラジカル付加反応
  8.3.4 ラジカルの二量化反応
 章末問題と解答

9 協奏反応
 9.1 分子軌道論
  9.1.1 水素分子のLCAO MO法
  9.1.2 ヒュッケル分子軌道法
 9.2 ディールス-アルダー反応(Diels-Alder reaction)
 9.3 電子環状反応
 9.4 シグマトロピー転位
  9.4.1 コープ転位
  9.4.2 クライゼン転位
 章末問題と解答

備 考

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更新: 2024年10月17日
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