• 献本

生物有機化学

978-4-7827-0467-7 C3043 /2003年10月刊行
貫名 学(山形大学・名誉教授)
星野 力(新潟大学・名誉教授)
木村靖夫(鳥取大学・名誉教授)
夏目雅裕(東京農業工業大学・名誉教授) 共著
A5・並製・2色刷・242頁/定価 2,750円(本体2,500円)
生体分子としての有機化合物の構造を学ぶことを目的とし,特に本書では生物が作り出している有機化合物を主な代謝経路に分類し,それぞれの生合成のしくみについて解説した。また,生合成の反応過程での電子の流れが理解できるよう配慮した。
主な内容
  1. 有機化合物の構造
  2. 生体分子の構造
  3. 生合成
  4. ポリケチド
  5. イソプレノイド
  6. フェニルプロパノイド
  7. アルカロイド
目次(詳細)

第1章 有機化合物の構造
 1-1 炭素化合物の構造
  1-1-1 アルカン
  1-1-2 アルケン
  1-1-3 アルキン
  1-1-4 環式化合物
  1-1-5 芳香族化合物
 1-2 へテロ原子の特徴
  1-2-1 Oを含む官能基
  1-2-2 Nを含む官能基
  1-2-3 Sを含む官能基
  1-2-4 Pを含む官能基

第2章 生体分子の構造
 2-1 核酸
 2-2 アミノ酸,ペプチド,タンパク質
 2-3 炭水化物
 2-4 脂質
 2-5 色素

第3章 生合成
 3-1 酵素の分類と酵素反応の例
  3-1-1 酵素の分類
  3-1-2 アセチルCoAの生合成
 3-2 酵素反応の立体化学
  3-2-1 アルコールの酸化
  3-2-2 キラルメチル基とキラル酢酸
  3-2-3 メチル化反応
 3-3 酸素添加反応
  3-3-1 オキシゲナーゼの反応
  3-3-2 O2分子の特徴
  3-3-3 モノオキシゲナーゼの反応
  3-3-4 ジオキシゲナーゼの反応
 3-4 加水分解反応
 3-5 C-C結合を形成する反応

第4章 ポリケチド
 4-1 ポリケチドと脂肪酸
 4-2 脂肪酸の生合成経路—生化学反応の巧妙さ
  4-2-1 マロニルCoAの利用
  4-2-2 チオエステルの利用
 4-3 オルセリン酸とフロロアセトフェノン—環化形式の多様性
 4-4 6-メチルサリチル酸—カルボニル基の修飾は炭素鎖伸長の過程で起きる
 4-5 ゼアラレノン—ケトンの修飾の多様性
 4-6 スピライマイシン—伸長ユニットの多様性
 4-7 開始ユニットの多様性
 4-8 ミコフェノール酸—C-およびO-アルキル化
 4-9 環化反応の多様性
 4-10 炭素骨格の変換
 4-11 ポリケチド生合成酵素

第5章 イソプレノイド
 5-1 イソペンテニル二リン酸の生合成経路
  5-1-1 メバロン酸経路
  5-1-2 非メバロン酸経路
 5-2 鎖長伸長反応
  5-2-1 head-to-tailの伸長反応
  5-2-2 tail-to-tailの伸長反応
 5-3 ヘミテルペン
 5-4 モノテルペン
 5-5 セスキテルペン
 5-6 ジテルペン
 5-7 セスタテルペン
 5-8 トリテルペン
 5-9 ステロイド
 5-10 テトラテルペン

第6章 フェニルプロパノイド
 6-1 シキミ酸,コリスミン酸,プレフェノン酸の生合成
 6-2 フェニルアラニン,チロシンの生成
 6-3 フェニルアラニン,チロシン由来のC6-C3,C6-C1化合物
 6-4 アミノ安息香酸の生成
 6-5 トリプトファンと誘導体の生成
 6-6 クマリン
 6-7 キノン
  6-7-1 ユビキノン
  6-7-2 ナフトキノン
 6-8 リグニン
 6-9 フラボノイド
 6-10 イソフラボン
 6-11 スチルベン

第7章 アルカロイド
 7-1 アルカロイドとは
 7-2 チロシン由来のアルカロイド—1つの中間体から多様な生成物
 7-3 オルニチン由来のアルカノイド—反応の立体選択性
 7-4 トリプトファン由来のアルカロイド—微生物の生産するアルカロイド
 7-5 リジン由来のアルカロイド
 7-6 ポリケチド骨格由来のアルカロイド
 7-7 ニコチン
 7-8 テトロドトキシン

備 考

2024年9月、重版8刷。

三共出版で購入?

部数:

更新: 2024年10月23日
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