• 献本

新版 有機化合物の構造とスペクトル

978-4-7827-0456-1 C3043 /2003年2月刊行
卯西昭信・山口晴司・伊佐公男
福井大学名誉教授 卯西昭信・富山大学名誉教授 山口晴司 福井大学名誉教授 伊佐公男 共著
A5・上製・214頁/定価 2,750円(本体2,500円)
各種のスペクトルは,有機化合物の結合構造の情報ばかりでなく,立体配座や分子間相互作用の情報をも提供している。本書はこの二つの情報を初心者にも十分理解できるようわかりやすく解説したものである。内容はまず有機化合物の立体構造について記述し,次に構造決定に有用な方法であるUV,IR,NMR,MSについて解説した。
目次

序章 有機化合物の定義とその変遷

第1章 炭素化合物の立体化学
 1-1 炭素原子の混成軌道と結合角
 1-2 立体配置の表示法
 演習問題

第2章 有機化合物と構造異性体を中心とする異性体
 2-1 炭化水素化合物の不飽和度と構造異性体
 2-2 不飽和度0の飽和炭化水素と異性体
 2-3 不飽和度1の炭化水素と異性体
 2-4 不飽和度2の炭化水素と異性体
 2-5 窒素や酸素を含む化合物の構造異性と相互異性
 演習問題

第3章 立体異性体
 3-1 幾何異性体
 3-2 光学異性体
 演習問題

第4章 複数の不斉中心をもつ化合物の立体異性
 4-1 エナンチオマーとジアステレオマー
 4-2 複数の不斉中心をもつ環状化合物の立体異性
 4-3 複数の不斉中心をもつ鎖状化合物とFischer投影式
 演習問題

第5章 立体配座異性と立体配置異性
 5-1 鎖状化合物の立体配座
 5-2 環状化合物の立体配座
 演習問題

第6章 互変異性と共鳴

第7章 電子の非局在化による分子の安定化
 7-1 共役と超共役
 演習問題

第8章 電磁波のエネルギーと有機化合物の構造

第9章 紫外線吸収スペクトル(UV Spectroscopy)
 9-1 はじめに
 9-2 装置
 9-3 Lambert-Beerの法則
 9-4 試料調製法
 9-5 電子軌道遷移
 9-6 Woodward-Fieser則
 演習問題

第10章 旋光分散(ORD)と円二色性(CD)
 10-1 旋光性
 10-2 旋光分散と円偏光二色性
 10-3 オクタント則
 演習問題

第11章 赤外線吸収スペクトル(IR Spectroscopy)
 11-1 はじめに
 11-2 装置
 11-3 試料調整法
 11-4 振動の種類
 11-5 赤外線吸収スペクトルにおける各結合の振動吸収領域
 11-6 官能基別特性吸収による総合的な判断
 11-7 領域別の特性吸収
 11-8 基準振動に影響を与える因子
 演習問題

第12章 核磁気共鳴スペクトル(NMR Spectroscpy)
 12-1 はじめに
 12-2 装置
 12-3 化学シフト
 12-4 スピン-スピン結合
 12-5 超伝導高周波パルス・フーリエ変換NMR
 12-6 1H NMR
 12-7 13C NMR
 12-8 より高度なNMRの使用
 演習問題

第13章 質量スペクトル(Mass Spectrometry)
 13-1 はじめに
 13-2 装置
 13-3 物質の分離と組み合わせた新たなマススペクトル法
 13-4 実用的マススペクトル入門
 演習問題

付録

第14章 原子の軌道と元素の性質
 14-1 原子軌道とエネルギーの不連続性
 14-2 元素の種類と性質

第15章 ヒュッケルの分子軌道法
  (1)シュレーディンガーの波動方程式と電子の非局在化の新しい解釈
  (2)直鎖共役ポリエンのヒュッケルの分子軌道
  (3)環状共役ポリエンのヒュッケルの分子軌道

参考文献
演習問題解答
索引

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更新: 2024年10月31日
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