• 献本

新しい生化学・栄養学実験

978-4-7827-0450-9 C3077 /2002年4月刊行
吉田 勉 [監修]
横浜薬科大学名誉教授 伊藤順子・前山梨学院短期大学教授 志田万里子 [編著]
篠田粧子・西野秀昭・馬場 修・南 道子 [共著]
B5・並製・164頁/定価 2,530円(本体2,300円)
栄養士に必要な生化学・栄養学の知識は「生体の構造・機能を理解し,これらの知識に基づいて生活習慣病を予防する」方向へ重点を移しつつある。
本書はこれらをふまえて編集した実験書である。栄養士養成過程のカリキュラムに対応し,実験にあたって新しい機器や方法を盛り込んだ。
内容
  1. 実験の基礎
  2. 糖質の定性・定量法
  3. 脂質の定性・定量法
  4. たんぱく質・アミノ酸の定性・定量法
  5. ミネラル(無機質)
  6. ビタミン
  7. 細胞分画法
  8. 酵素
  9. 核酸の定性・定量
  10. 遺伝子DNA取り扱いの基礎実験
  11. 血液
  12. 尿
  13. 動物実験
  14. 栄養状態の制定
目次(詳細)

1 実験の基礎
 1-1 実験の注意
 1-2 ノートの記録方法,レポートの書き方
 1-3 事故の対応
 1-4 器具の名称および使用法
 1-5 単位
 1-6 試薬の調製法
 1-7 緩衝液
 1-8 天秤の使用法
 1-9 分光光度計
 1-10 遠心機
 1-11 クロマトグラフィーの原理

2 糖質の定性・定量法
 2-1 糖類の定性反応
  (1)モーリッシュ反応
  (2)フェーリング反応
  (3)フェーリング反応実験例
  (4)ヨウ素でんぷん反応
 2-2 糖質の定量反応
  (1)フェノール-硫酸法
  (2)フェノール-硫酸法実験例
  (3)ソモギー・ネルソン法
 2-3 糖質の同定
  (1)糖質のペーパークロマトグラフィー
  (2)ペーパークロマトグラフィー実験例

3 脂質の定性・定量法
 3-1 脂質の定性反応
  (1)グリセリンの反応
  (2)不飽和脂肪酸の反応
  (3)油脂のけん化
  (4)レシチンの反応
  (5)コレステロールの反応
 3-2 脂質の定量反応
  (1)卵黄中のレシチンの分離および定量
  (2)卵黄中のステロール類の分離および検出

4 たんぱく質・アミノ酸の定性・定量法
 4-1 たんぱく質・アミノ酸の定性反応
  (1)たんぱく質の凝固・沈殿反応
  (2)たんぱく質に共通な呈色反応
  (3)アミノ酸に共通な呈色反応
  (4)アミノ酸固有の反応
 4-2 たんぱく質の定量反応
  (1)Lowry法
  (2)色素結合法
  (3)紫外吸光法
 4-3 アミノ酸の同定
  (1)薄層クロマトグラフィーによる試験
 4-4 たんぱく質の電気泳動法
  (1)ポリアクリルアミドの作製
  (2)電気泳動の準備
  (3)試料のローディングと電気泳動
  (4)たんぱく質の染色とバックグラウンドの脱色

5 ミネラル(無機質)
 5-1 試料の調製
  (1)乾式灰化法
 5-2 カルシウムの定量
  (1)過マンガン酸カリウム滴定法
 5-3 リンの定量
  (1)モリブデン青比色法
 5-4 鉄の定量
  (1)オルトフェナントロリン比色法

6 ビタミン
 6-1 ビタミンAの定量
 6-2 ビタミンB1の定量
 6-3 ビタミンCの定量

7 細胞分画法
 7-1 細胞分画法
  (1)ラット肝臓ホモジネートの調製
  (2)核の分離
  (3)ミトコンドリアの分離
  (4)リソソーム画分
  (5)ミクロソーム画分と可溶性画分
 7-2 細胞画分の純度検定
  (1)核のマーカー,DNAとRNA測定の試料調整
  (2)ミトコンドリアのマーカー酵素,コハク酸脱水素酵素活性
  (3)リソソームのマーカー酵素,酸性ホスファターゼ活性
  (4)ミクロソームのマーカー酵素,NADPH-シトクロムc還元酵素活性
  (5)可溶性画分のマーカー酵素,乳酸脱水素酵素活性
  (6)たんぱく質の濃度測定

8 酵素
 8-1 酵素反応を速度で表現する
  (1)ミカエリス・メンテンの式
  (2)KmVmaxの求め方の実際
 8-2 酵素実験の基礎
  (1)酵素反応速度に影響する因子
  (2)酵素実験法の基礎
 8-3 特定の酵素による反応
  (1)アルカリホスファターゼ
  (2)アミラーゼ
 8-4 アミラーゼ酵素の糖化力測定法
  (1)プロテアーゼ

9 核酸の定性・定量
 9-1 DNAの紫外吸収スペクトル
 9-2 DNAのリン定量

10 遺伝子DNA取り扱いの基礎実験
 10-1 大腸菌の形質転換
 10-2 プラスミドの抽出

11 血液
 11-1 採血方法
  (1)少量の採血
  (2)大量の採血
 11-2 血液の一般検査
  (1)ヘマトクリット値
  (2)ヘモグロビンの定量
  (3)血糖の定量
  (4)血漿たんぱく質
 11-3 血清脂溶性成分
  (1)中性脂質の定量
  (2)総コレステロールの定量
  (3)HDLコレステロールの測定
  (4)リン脂質の測定
 11-4 血清酵素

12 尿
 12-1 尿の一般性状
  (1)採尿
  (2)尿量
  (3)尿の性状
  (4)尿の性状の観察
 12-2 尿試験紙による検査
 12-3 正常尿成分
  (1)尿素
  (2)クレアチニン
 12-4 異常尿成分
  (1)ぶどう糖
  (2)たんぱく質
  (3)ウロビリノーゲン
  (4)尿潜血

13 動物実験
 13-1 動物の選択
 13-2 飼育と管理
  (1)飼育室
  (2)飼育ケージ
  (3)飼育法
  (4)飼料
  (5)飼料の調製法
  (6)給餌様式
  (7)給餌
  (8)解剖の方法
 13-3 各種動物実験
  (1)動物の成長試験
  (2)出納実験

14 栄養状態の制定
 14-1 皮下脂肪厚
 14-2 カウプ指数

付録
 実験動物の飼養及び保管等に関する基準
 各種実験用動物の飼料・飲水要求量,その他
 各種実験用動物の繁殖学上の数値,その他
 緩衝液
 遠心力加速度計算表
 固形硫安添加量と%飽和度の関係
 指示薬
 接頭義語

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更新: 2024年10月4日
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