• 献本

右脳式 演習で学ぶ物理化学―熱力学と反応速度

978-4-7827-0303-8 C3043 /1993年11月刊行
千葉大学名誉教授 上松敬禧
北見工業大学名誉教授 多田旭男
福岡大学教授 中野勝之
熊本大学名誉教授 廣瀬 勉 共著
B5・並製・226頁/定価 2,530円(本体2,300円)
物理化学の分野のうち熱力学と反応速度にしぼって従来にない全く新しい形式で編集された演習書。紙面を左欄2/3,右欄1/3とスペースをわけ,左欄は例題,Q&A,演習問題および解説欄から構成した。右欄には例題の解答等に役立つ問題の背景となる補助的説明や着想,ヒント等を与え,読者の解答意欲を刺激するように努めた。また,例題等に物理化学の総合書(M:Moore,B:Barrow,AT:Atkins,C:Castellan,AL:Alberty)の表示を付け,それらの書と本書の関連を明らかにし,本書を使用しながら類書の演習問題も自力で解けるように工夫した。
目次

第1章 物理化学と物理量
 1.1 はじめに
 1.2 SI基本単位
 1.3 振動エネルギー

第2章 気体の性質と分子運動論
 2.1 はじめに
 2.2 気体の状態方程式
 2.3 気体の分子運動論(1)
 2.4 気体の分子運動論(2)

第3章 分子統計と分配関数
 3.1 はじめに
 3.2 分配と分子統計
 3.3 分子分配関数
 3.4 分配関数と熱力学
 3.5 分配関数と化学平衡

第4章 熱力学の基本法則
 4.1 はじめに
 4.2 系,周囲,系の状態,状態変化
  4.2.1 系,周囲
  4.2.2 系の状態とその変化
 4.3 熱力学の第一法則
  4.3.1 体積変化の仕事
  4.3.2 熱力学第一法則,熱容量
  4.3.3 断熱過程
 4.4 エントロピー
  4.4.1 相転移のエントロピー変化,エントロピーの温度依存性
  4.4.2 エントロピーの圧力依存性・断熱過程のエントロピー変化
  4.4.3 第三法則エントロピー,熱機関の法則
 4.5 Helmholtz関数とGibbs関数
  4.5.1 最大仕事,自発性・平衡の判断基準,Gibbs関数の圧力依存性
  4.5.2 相転移,Gibbs関数の温度依存性

第5章 熱力学的平衡
 5.1 はじめに
 5.2 単一成分系(純物質)
  5.2.1 気体の化学ポテンシャルμとその圧依存性・温度依存性
  5.2.2 Clapeyron式
 5.3 多成分系
  5.3.1 化学ポテンシャルμi
  5.3.2 混合の熱力学
  5.3.3 理想溶液・非理想溶液の化学ポテンシャル
  5.3.4 不揮発性溶質の希薄溶液:束一的性質
  5.3.5 相律,相図(状態図)

第6章 化学平衡
 6.1 はじめに
 6.2 化学量論計算の基礎:反応進行度と濃度,分圧,モル分率の関係
  6.2.1 化学量論式,反応進行度
  6.2.2 物質量ni,濃度Ci,分圧Pi,モル分率xiと反応進行度ξの関係
 6.3 化学反応と反応エンタルピー
  6.3.1 反応エンタルピー
  6.3.2 平均結合エンタルピー
 6.4 反応Gibbs関数ΔGと反応の進行方向
  6.4.1 反応の進行方向,平衡
  6.4.2 組合せ反応
 6.5 平衡定数
  6.5.1 平衡定数と平衡組成
  6.5.2 平衡定数のいろいろな表現
  6.5.3 自由エネルギー関数Φ
  6.5.4 平衡に対する全圧,不活性ガスの影響
  6.5.5 実在気体の平衡
  6.5.6 平衡定数の温度依存性

第7章 電解質溶液と電極の化学
 7.1 はじめに
 7.2 イオン平衡
 7.3 電極反応と平衡電位
 7.4 電極反応の速度

第8章 均一系の反応速度
 8.1 はじめに
 8.2 化学量論式と反応速度の定義
 8.3 単純反応の速度式
 8.4 反応速度の温度依存性:活性化エネルギー
 8.5 複合反応の速度式
 8.6 反応機構と速度式:定常状態近似法
 8.7 素反応の理論
  8.7.1 衝突理論
  8.7.2 遷移状態理論
 8.8 流通反応器における化学反応の速度

第9章 界面現象及び不均一触媒反応
 9.1 はじめに
 9.2 表面張力
 9.3 吸着
 9.4 触媒反応速度

演習問題解答

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更新: 2024年8月7日
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