• 献本

基本有機化学

978-4-7827-0599-5 C3043 /2009年12月刊行
同志社大学名誉教授 加納航治 著
B5・並製・2色刷・332頁/定価 3,630円(本体3,300円)
日本のカリキュラムで高校の化学を学習し終え,化学を専攻する大学1・2年次向けの有機化学のテキスト。大学の教科書としてのレベルを保ちつつ,身につけるべき内容を厳選。化学の基礎から有機化合物の命名法,構造や特徴,生成や誘導体の反応機構,工業的製法まで,国際単位系を用い,理解度の向上に役立つ問題を配し,簡潔・明瞭にポイントをつかみやすく解説する。
主な内容有機化合物 / 化学結合 / 酸と塩基 / アルカン / シクロアルカン / ハロアルカン / アルコール / エーテル / アルケンおよびシクロアルケン / アルキン / アルデヒドおよびケトン / カルボン酸 / カルボン酸誘導体 / アルキルアミン / 共役ジエン / ベンゼンおよびベンゼン誘導体 / ナフタレンおよび多環芳香族炭化水素 / へテロ環化合物 / 炭水化物
目次(詳細)

1 有機化合物
 1.1 有機化合物の定義
 1.2 有機化合物の分類
  1.2.1 炭化水素
  1.2.2 アルカン誘導体
  1.2.3 置換基を有するアルカン, アルキン, 芳香族化合物
  1.2.4 へテロ環化合物
   
2 化学結合
 2.1 化学結合とは
 2.2 原子中の電子
 2.3 水素原子と水素分子
 2.4 ヘリウム原子と希ガス
 2.5 リチウム原子の電子配置とLiH分子の結合
 2.6 ベリリウム原子の電子配置とsp混成軌道
 2.7 ホウ素原子の電子配置とsp2混成軌道
 2.8 炭素原子の電子配置とsp3混成軌道
 2.9 炭素のsp2混成軌道
 2.10 炭素のsp混成軌道
 2.11 窒素原子の電子配置と混成軌道
 2.12 酸素原子の電子配置と混成軌道
 2.13 フッ素の電子配置と結合
 2.14 ネオンの電子配置
 2.15 Lewisの8電子則

3 酸と塩基
 3.1 Brønsted–Lowryの酸, 塩基の定義
 3.2 酢酸の水中における酸解離
 3.3 メタノールは酸にも塩基にもなる
 3.4 酸解離定数
 3.5 アミンのpKa
 3.6 Lewisの酸, 塩基の定義
 3.7 Lewis酸
 3.8 酸解離と分子の極性-電気陰性度
 3.9 電気陰性度と結合のイオン性, 共有結合性
 3.10 電子供与性基と電子求引性基
 3.11 共鳴という考え方

4 アルカン
 4.1 アルカンの命名
 4.2 アルカンの構造
 4.3 アルカンの反応1. 燃焼 (酸化)
 4.4 アルカンの反応2. ハロゲン化

5 シクロアルカン
 5.1 シクロアルカンの命名
 5.2 二置換シクロアルカンの立体配置の表示
 5.3 環のひずみ
 5.4 環のひずみと燃焼熱

6 ハロアルカン
 6.1 ハロアルカンの命名
 6.2 ハロアルカンの合成
 6.3 ハロアルカンの特徴
 6.4 ブロモメタンのアルカリ水中での反応
    二分子的求核置換反応 (SN2反応)
 6.5 光学異性体とWalden反転
 6.6 SN2反応のエネルギー図
 6.7 脱離基-メタノールと臭化物イオンとのSN2反応が起こらない理由
 6.8 求核剤としての強さ
 6.9 SN2反応例
 6.10 2-ブロモ-2-メチルプロパンの1分子的求核置換反応 (SN1反応)
 6.11 カルボカチオンの安定性
    1,1-ジメチルエチルカチオンが生じる理由
 6.12 SN1反応のエネルギー図
 6.13 ハロアルカンの級数と求核置換反応 (中間のまとめ)
 6.14 SN1反応におけるラセミ化
 6.15 SN1反応と1分子的脱離反応 (E1反応)
 6.16 SN2反応における立体障害と二分子的脱離反応 (E2反応)
 6.17 E2反応における脱理の配向性
 6.18 塩基性の弱い求核剤の反応

7 アルコール
 7.1 アルコールの命名
 7.2 アルコールの工業的製法
 7.3 アルコールの生成反応
 7.4 アルコールの性質
 7.5 酸としてのアルコール
 7.6 塩基としてのアルコール
 7.7 アルコールの反応
  
8 エーテル
 8.1 エーテルの命名
 8.2 エーテルの合成
 8.3 エーテルの反応
  
9 アルケンおよびシクロアルケン
 9.1 アルケンおよびシクロアルケンの命名
 9.2 アルケンの構造
 9.3 アルケンの工業的製法
 9.4 アルケンの生成反応
 9.5 アルケンの反応

10 アルキン
 10.1 アルキンの命名
 10.2 アルキンの構造と特徴
 10.3 アルキンの生成反応
 10.4 アルキンの反応

11 アルデヒドおよびケトン
 11.1 アルデヒドの命名
 11.2 ケトンの命名
 11.3 アルデヒドおよびケトンの構造
 11.4 カルボニル化合物の工業的製法
 11.5 カルボニル化合物の生成反応
 11.6 アルデヒドおよびケトンの求核付加反応

12 カルボン酸
 12.1 カルボン酸の命名
 12.2 カルボン酸の構造と性質
 12.3 カルボン酸の工業的製法
 12.4 カルボン酸の生成反応
 12.5 カルボン酸の付加-脱離反応
 12.6 カルボン酸が求核剤となる反応

13 カルボン酸誘導体
 13.1 カルボン酸誘導体の命名
 13.2 カルボン酸誘導体の生成反応
 13.3 カルボン酸誘導体の反応
 13.4 エノラートイオンの反応 (Claisen縮合およびMichael付加)

14 アルキルアミン
 14.1 アルキルアミンの命名
 14.2 アルキルアミンの生成反応
 14.3 アルキルアミンの性質
 14.4 アルキルアミンの反応

15 共役ジエン
 15.1 ジエンの命名
 15.2 共役ジエンの生成
 15.3 共役ジエンの性質
 15.4 共役ジエンの反応
 15.5 Woodward-Hoffmann則と共役ジエンの反応
 
16 ベンゼンおよびベンゼン誘導体
 16.1 ベンゼン誘導体の命名
 16.2 ベンゼンおよびその誘導体の工業的製法
 16.3 ベンゼンおよびベンゼン誘導体の特徴
 16.4 ベンゼンの反応
 16.5 ベンゼンのニトロ化
 16.6 電子供与性基を持つモノ置換ベンゼンのニトロ化
 16.7 電子求引性基を持つモノ置換ベンゼンのニトロ化
 16.8 ハロベンゼンのニトロ化
 16.9 ベンゼンおよびモノ置換ベンゼンのスルホン化
 16.10 ベンゼンのおよびモノ置換ベンゼンのハロゲン化
 16.11 ベンッゼンおよびモノ置換ベンゼンのFriedel-Craftsアルキル化
 16.12 ベンッゼンおよびモノ置換ベンゼンのFriedel-Crafts
     アルカイノル化 (アシル化)
 16.13 ベンゼン誘導体の酸化
 16.14 ベンゼン誘導体の還元
 16.15 アリニンの反応
 16.16 ジアゾカップリング反応

17 ナフタレンおよび多環芳香族炭化水素
 17.1 多環芳香族炭化水素の命名
 17.2 多環芳香族炭化水素の工業的製法
 17.3 ナフタレンの特徴
 17.4 アントラセンおよびフェナントレンの特徴
 17.5 ナフタレンの求電子置換反応
 17.6 アントラセンの求電子置換反応

18 へテロ環化合物
 18.1 へテロ環化合物の命名
 18.2 へテロ環化合物の合成
 18.3 非芳香族へテロ環化合物の反応
 18.4 芳香族へテロ環化合物の特徴
 18.5 ピリジンの反応
 18.6 ピロールおよびフランの反応

19 炭水化物
 19.1 炭水化物の構造と名称
 19.2 糖の分子内ヘミアセタール化
 19.3 グルコースの変旋光
 19.4 グルコースの二量化
 19.5 糖の反応

備 考

2023年3月、重版7刷。

三共出版で購入?

部数:

更新: 2024年11月19日
シェア: facebookでシェア はてなブックマークに追加 LINEでシェア noteで書く X(Twitter)にポスト メールで送る このページを印刷する シェアする