• 電子書籍あり
  • 品切れ

微生物機能学 ― 微生物リソースと遺伝子リソースの応用 ―

978-4-7827-0671-8 C3043 /2012年3月刊行
岡山大学教授 森田英利 [編著]
落合 剛・菊地 淳・金原和秀・近藤昭彦・髙見英人・田口精一・藤 英博・中野竜一・蓮沼誠久・福田真嗣・吉田健一・吉田 優 [共著]
B5・並製・2色刷・192頁/定価 2,750円(本体2,500円)
本書は従来の微生物学,遺伝子工学,生物工学などにゲノム科学や生物情報学を加えた分野横断的な複合科学の礎として,微生物の機能や能力を基盤として開発された利用法とその実例を紹介する。
主な内容
  1. 微生物の秘めたる能力を発掘して利用する ―微生物の遺伝子資源・代謝および代謝物利用―
  2. 微生物がつくる物質を利用する ―微生物の生体成分利用―
  3. 微生物のもつ機能をヒトの近未来の生活に役立てる ―微生物の応用技術―
目次(詳細)


 1 はじめに
 2 発酵の概要と歴史
 3 発酵とは―ヒトにとって有用な微生物作用
 4 種々の発酵形式

Ⅰ 微生物の秘めたる能力を発掘して利用する―微生物の遺伝子資源・代謝および代謝物利用

1 極限の環境は遺伝子資源の宝庫―極限環境微生物の遺伝子資源の利用
  1-1 極限環境微生物とは
  1-2 極限環境微生物がもつ特殊な機能
  1-3 遺伝子資源としての極限環境微生物
  1-4 極限環境微生物の実用酵素の一例
  1-5 極限環境微生物の遺伝子利用の展望

2 環境中の微生物がもつ遺伝子資源をまるごと利用する―複合微生物の遺伝子資源の利用
  2-1 複合微生物とは
  2-2 培養できない微生物の遺伝子資源
  2-3 メタゲノム解析
  2-4 複合微生物系の遺伝子利用の展望

3 微生物の設計図を読み解く―微生物のゲノミクス
  3-1 はじめに
  3-2 微生物ゲノムのシークエンシング
  3-3 微生物ゲノムの情報学的解析
  3-4 遺伝子の水平伝播
  3-5 微生物の棲息環境とゲノム構造
  3-6 おわりに

4 微生物のもつ基本的な代謝を理解する―微生物の物質代謝
  4-1 地球環境と微生物
  4-2 代謝経路とその調節
  4-3 生物の表現型を代謝混合物から研究する手法
  4-4 難培養性微生物も含めた共代謝

Ⅱ 微生物がつくる物質を利用する―微生物の生体成分利用

5 代謝経路を人工的に修飾して物質を効率よく生産する―代謝制御発酵
  5-1 はじめに
  5-2 アミノ酸発酵
  5-3 核酸発酵
  5-4 クエン酸発酵
  5-5 ビタミン類
  5-6 生理活性物質
  5-7 おわりに

6 省エネルギーで特定の物質をつくる―生体触媒としての微生物の利用
  6-1 はじめに
  6-2 微生物酵素の生産と利用
  6-3 生体触媒として利用される微生物酵素
  6-4 その他の生体触媒

7 バイオコンバージョンによって効率的にビタミンをつくる―イノシトール
  7-1 イノシトールとは
  7-2 細菌のイノシトール代謝
  7-3 イノシトールの微生物生産
  7-4 イノシトールの効率的な生産への期待

8 生活に浸透する微生物ポリマーの威力―バイオポリマー
  8-1 ポリアミド
  8-2 バクテリアセルロース
  8-3 ポリリン酸
  8-4 ポリエステル

Ⅲ 微生物のもつ機能をヒトの近未来の生活に役立てる―微生物の応用技術

9 微生物の光エネルギー変換システム―光合成微生物の利用
  9-1 はじめに
  9-2 光合成微生物の誕生と進化
  9-3 光合成微生物の光合成のしくみ
  9-4 光合成微生物の利用
  9-5 おわりに

10 二酸化炭素から有機化合物を合成する―微生物による炭酸固定
  10-1 はいじめに
  10-2 生物的CO2固定経路の種類
  10-3 CO2固定微生物の利用技術現状
  10-4 CO2固定物の利用
  10-5 おわりに

11 微生物を利用して有限な化石資源から脱却する―バイオエネルギーの生産
  11-1 はじめに
  11-2 バイオエタノール
  11-3 セルロース系バイオマスからのエタノール生産
  11-4 おわりに

12 微生物を利用して環境を修復する―バイオレメディエーション技術
  12-1 はじめに
  12-2 バイオレメディエーション技術

13 微生物を利用して持続可能な社会の構築を目指す―グリーンテクノロジー
  13-1 はじめに
  13-2 グリーンバイオテクノロジーの概要
  13-3 石油リファイナリーからバイオファイナリーへ
  13-4 海外生物資源へのアクセス

14 利用者にとって有用な遺伝子組換え微生物を作出する―遺伝子組換え体の利用
  14-1 各分野での組換え体の開発と実用化
  14-2 組換え体の商業化に関する消費者意識と開発者意識
  14-3 組換え体を用いた医療分野へのアプローチ
  14-4 バイオレメディエーションへの組換え体の利用
  14-5 組換えウイルスワクチンと新型コロナウイルスに対するワクチン
  14-6 おわりに

備 考

紙書籍は品切れ重版未定となっております。
電子書籍がございますので、ぜひご利用ください。

三共出版で購入?

ただ今、購入は出来ません。

更新: 2024年11月20日
シェア: facebookでシェア はてなブックマークに追加 LINEでシェア noteで書く X(Twitter)にポスト メールで送る このページを印刷する シェアする