• 献本

コンパクト分析化学

978-4-7827-0584-1 C3043 /2013年3月刊行
福岡大学名誉教授 脇田久伸
九州大学名誉教授 横山拓史 [編著]
岡上吉広・神崎 亮・栗崎 敏・沼子千弥・白 淑琴 [共著]
A5・並製・2色刷・144頁/定価 2,200円(本体2,000円)
理工系学部で初めて分析化学を学ぶためのテキスト。
現代の機器分析の正確さを支える標準物質と標準溶液の調製に必要な基礎化学を精選。化学平衡と溶液化学,分析誤差と分析値の意味,分離機構と状態分析を中心に解説する。
目次(詳細)

第1章 定性分析
 1.1 定性分析とは
 1.2 化学反応を利用する金属イオンの定性分析
 1.3 金属イオンの系統分離分析の基礎理論:溶解度積と沈殿生成
 1.4 沈殿生成と分離
  1.4.1 塩化銀の生成
  1.4.2 塩化銀の溶解
  1.4.3 溶解度差によるAgClとPbCl2の分離
  1.4.4 硫化物の沈殿
  1.4.5 溶解度差によるCuSとCoSの分離
  1.4.6 水酸化物の沈殿
  1.4.7 沈殿の再溶解
  1.4.8 色の変化を伴う反応
  1.4.9 古典的な確認反応
 1.5 最先端機器による定性分析
  1.5.1 蛍光X線分析
  1.5.2 ICP発行分析
  1.5.3 ICP質量分析
 演習問題

第2章 定量分析と標準物質
 2.1 質量測定
 2.2 重量分析
  2.2.1 硫酸イオンの定量
  2.2.2 鉄イオンの定量
  2.2.3 その他の重量分析の例
 2.3 容量分析と標準物質
 2.4 分析化学における純水
  2.4.1 蒸留水
  2.4.2 イオン交換水
  2.4.3 超純水

第3章 容量分析
 3.1 容量分析とは
 3.2 酸・塩基滴定と酸・塩基平衡
  3.1.2 酸と塩基の定義
  3.2.2 水のイオン積とpH
  3.2.3 強酸,弱酸と強塩基,弱塩基
  3.2.4 緩衝溶液
  3.2.5 酸・塩基滴定曲線
  3.2.6 終点の決定法
  3.2.7 多塩基酸の酸・塩基平衡と滴定
  3.2.8 酸・塩基化学種の分布pH依存性
 3.3 沈殿平衡と沈殿滴定
  3.3.1 溶解度と溶解度積
  3.3.2 共通イオン効果
  3.3.3 沈殿滴定曲線
  3.3.4 硝酸銀標準溶液の調整
  3.3.5 沈殿滴定における終点決定
 3.4 酸化還元平衡と酸化還元滴定
  3.4.1 酸化還元反応
  3.4.2 半電池
  3.4.3 化学電池(ガルバニセル)
  3.4.4 ネルンストの式
  3.4.5 酸化還元電位
  3.4.6 酸化還元滴定曲線
  3.4.7 酸化還元滴定における当量点決定法
  3.4.8 酸化還元滴定の応用
 3.5 キレート滴定と錯生成平衡
  3.5.1 キレート試薬
  3.5.2 錯生成平衡
  3.5.3 キレート滴定における標準溶液
  3.5.4 キレート滴定曲線
  3.5.5 金属指示薬による終点決定
  3.5.6 キレート滴定による水の硬度の決定
 演習問題

第4章 定量分析データの取り扱い方とデータのもつ意味
 4.1 正確さと精度
 4.2 偶然誤差と系統誤差
 4.3 繰り返し測定で得られた有限個の測定値の意味
 4.4 統計量の定義と計算
  4.4.1 平均値
  4.4.2 編差平方和と分散
  4.4.3 不偏分散
  4.4.4 標準偏差と変動係数
  4.4.5 範囲
 4.5 棄却検定
 4.6 母平均の信頼限界

第5章 分離分析
 5.1 分離分析の必要性
 5.2 溶媒抽出
  5.2.1 分配係数
  5.2.2. 分配比と抽出率
  5.2.3 金属イオンの抽出
  5.2.4 溶媒抽出による金属イオン相互分離
  5.2.5 協同効果
  5.2.6 イオン対抽出
 5.3 イオン交換クロマトグラフィー
  5.3.1 イオン交換反応の発見
  5.3.2 イオン交換平衡
  5.3.3 陽イオン交換カラムクロマトグラフィー
 5.4 分配クロマトグラフィー
 5.5 分子ふるいクロマトグラフィー

第6章 分析化学における化学平衡(化学反応と化学量論)
 6.1 化学反応と平衡定数
 6.2 電解質溶液
 6.3 塩の加水分解
 6.4 活量と活量係数
 演習問題

第7章 pHの測定と原理
 7.1 pHの定義
 7.2 ガラス膜電位
 7.3 pH測定の原理
 7.4 実際の水素イオン活量の測定
 7.5 ガラス電極の電位
 7.6 参照電極の電位
 7.7 pH電極の校正
 7.8 pH標準溶液
 7.9 最新のpHメーター
  7.9.1 ガラス電極
  7.9.2 標準電極
  7.9.3 複合電極
  7.9.4 エレクトロメータ
 演習問題

本書で取り扱う主な化合物の化学式と名称
参考文献
演習問題の解答例

索引
英和索引

コラム
 コラム1 自然界における沈殿物:マンガンノジュールと砂漠のバラ
 コラム2 単位について:質量と長さと時間の物差し
 コラム3 滴定で海を作る
 コラム4 元素の化学状態と毒性
 コラム5 分離分析化学とリサイクル化学
 コラム6 水溶液化学の始まり:地球における水の起源・生命の起源
 コラム7 pHと健康:アルカリ食品と酸性食品

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更新: 2024年9月18日
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