• 献本

無機材料化学(第2版)

978-4-7827-0507-0 C3043 /2005年5月刊行
荒川 剛(近畿大学名誉教授)
江頭 誠(長崎大学名誉教授)
鮫島宗一郎(鹿児島大学准教授)
平田好洋(鹿児島大学名誉教授)
松本泰道(元熊本大学理事・副学長)
村石治人(九州産業大学名誉教授) [共著]
B5・並製・158頁/定価 2,970円(本体2,700円)
同じ性質をもつ材料でもなぜ優劣がでてくるか,その原因は,そのような材料を作るポイントはどこかをまず考え,できた化合物の構造と基本的な物性とどのように結び付けて考えればよいのかを学ぶ。
主な内容
  1. 固体の電気伝導とイオン伝導
  2. 固体の誘電性と磁性
  3. 光と固体の相互作用
  4. 高温構造材料としてのセラミックス
  5. 新素材
目次(詳細)

第1章 固体の電気伝導とイオン伝導
 1.1 固体中の結合状態
  1.1.1 固体中の原子,イオンの化学結合
  1.1.2 固体材料の合成
 1.2 電気導電性による材料の分類
 1.3 絶緑体,半導体および金属の区分
 1.4 キャリヤー密度と移動度
 1.5 どのようにして電子やホールは流れるのか
  1.5.1 結晶中の電子の相互作用とバンド形成
  1.5.2 フェルミ準位
  1.5.3 イオン結晶のバンド構造
  1.5.4 共有結晶のバンド構造
  1.5.5 金属結晶のバンド構造
  1.5.6 不純物半導体
 1.6 p/n接合ダイオード
 1.7 遷移金属酸化物の導電性
  1.7.1 原子価制御
  1.7.2 遷移金属イオンの価数と導電性
  1.7.3 遷移金属酸化物のバンド構造と電気導電性
 1.8 イオン伝導体
  1.8.1 イオンはどのようにして流れるのか
  1.8.2 格子欠陥とイオン伝導
  1.8.3 イオン伝導を起こしやすい構造
  1.8.4 材料への応用
 1.9 その他の伝導
 1.10 導電性高分子

第2章 固体の誘電性と磁性
 2.1 セラミックスの誘電性
  2.1.1 誘電性の起源
  2.1.2 誘電率の定義
  2.1.3 誘電体の種類
  2.1.4 コンデンサー材料としての誘導体セラミックス
 2.2 セラミックスの圧電性
  2.2.1 圧電性とは
  2.2.2 圧電性セラミックス材料
  2.2.3 機械エネルギーと電気エネルギーの相互変換素子
 2.3 セラミックスの焦電性
  2.3.1 焦電性とは
  2.3.2 焦電性セラミックス材料
  2.3.3 焦電体赤外線センサ
 2.4 セラミックスの磁性
  2.4.1 磁性の根源
  2.4.2 反磁性と常磁性
  2.4.3 強磁性,反強磁性,フェリ磁性
  2.4.4 セラミックス磁性材料
  2.4.5 フェライト系磁性材料の応用

第3章 光と固体の相互作用
 3.1 固体の光吸収
  3.1.1 金属の色
  3.1.2 半導体の光吸収
  3.1.3 励起子吸収
  3.1.4 絶緑体の光吸収
  3.1.5 ハロゲン化アルカリ結晶の色中心
  3.1.6 ルビーの色
 3.2 固体における光の透過
  3.2.1 光の透過―なぜガラス(酸化物ガラス)は透明か
  3.2.2 半導体ガラス
  3.2.3 ガラスの着色
  3.2.4 反射と屈折
  3.2.5 透明性と光ファイバー
  3.2.6 透光性セラミックス
 3.3 ルミネッセンス
  3.3.1 発光機構
  3.3.2 蛍光体
  3.3.3 増感作用
 3.4 レーザ
  3.4.1 誘導放出
  3.4.2 反転分布
  3.4.3 代表的なレーザ材料
 3.5 半導体レーザ
 3.6 有機エレクトロルミネスセンス材料
  3.6.1 有機ELの発光原理
 3.7 フォトクロミズム

第4章 高温構造材料としてのセラミックス
 4.1 高温構造材料に必要な機能
  4.1.1 化学結合と耐熱性
  4.1.2 セラミックスの機械的強度
  4.1.3 熱伝導度
 4.2 代表的なセラミックス材料
  4.2.1 酸化物セラミックスの特徴
  (A) アルミナセラミックス
  (B) ムライトセラミックス
  (C) 部分安定化ジルコニア
  4.2.2 非酸化物セラミックスの特徴
  (A) 窒化ケイ素セラミックス
  (B) サイアロン系セラミックス
  (C) 炭化ケイ素セラミックス
  (D) 窒化アルミニウムセラミックス
 4.3 複合材料
  4.3.1 粒子分散系複合材料
  4.3.2 繊維架橋型複合材料
  4.3.3 傾斜機能材料

第5章 新素材
 5.1 超伝導とリニアモーターカー
  5.1.1 リニアモーターカー
 5.2 燃料電池
  5.2.1 リン酸水溶液電解質型燃料電池
  5.2.2 固体酸化物電解質型燃料電池
 5.3 半導体においセンサ
 5.4 圧電モーター
 5.5 アモルファス合金
 5.6 割れないガラス
 5.7 セラミックエンジン
 5.8 形状記憶合金
 5.9 水素吸蔵合金

備 考

2024年3月、重版(9刷)。

三共出版で購入?

部数:

更新: 2024年11月6日
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