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量子物理化学入門

978-4-7827-0535-3 C3043 /2007年3月刊行
前茨城大学教授 寺阪利孝
茨城大学教授 森 聖治 共著
B5・並製・2色刷・164頁/定価 2,530円(本体2,300円)
基礎から順を追って,ていねいに説明した大学1,2年生を対象としたテキスト。高校で履修していない学生のために,数学の基礎と粒子の運動を扱う際に必要な力学の用語を付録として掲載。
目次
  1. 古典力学から量子論へ
  2. 量子力学の基礎
  3. 並進,振動,回転運動への量子力学への適用
  4. 水素原子と多電子原子
  5. 分子の電子構造
  6. ヒュッケル分子軌道法
  7. 近似法
  8. 分子軌道法の詳細
  9. 分子軌道法による化学反応性の予測
  10. 演習問題と解答
目次(詳細)

第1章 古典力学から量子論へ
 1-1 物質の構成
 1-2 黒体輻射
 1-3 光電効果
 1-4 ボーアの水素原子モデル
 1-5 ド・ブロイの物質波

第2章 量子力学の基礎
 2-1 不確定性原理
 2-2 シュレーディンガー方程式
 2-3 波動関数の満たすべき条件と物理量の期待値
 2-4 関数と演算子
  2-4-1 エルミート演算子
 2-5 角運動量
 2-6 スピン

第3章 並進,振動,回転運動への量子力学への適用
 3-1 自由粒子
 3-2 一次元の箱の中の粒子
 3-3 二次元の箱の中の粒子
 3-4 一次元調和振動子
 3-5 二次元回転運動
 3-6 三次元回転運動

第4章 水素原子と多電子原子
 4-1 水素原子
  4-1-1 原子軌道
  4-1-2 原子軌道の表示
 4-2 多電子原子
  4-2-1 構成原理
  4-2-2 周期律

第5章 分子の電子構造
 5-1 水素分子イオン
 5-2 二原子分子
  5-2-1 等核二原子分子
  5-2-2 異核二原子分子
 5-3 混成軌道
 5-4 多原子分子
 5-5 分子軌道法と原子価結合法の違い
  5-5-1 分子軌道法
  5-5-2 原子価結合法

第6章 ヒュッケル分子軌道法
 6-1 ヒュッケル分子軌道法
 6-2 電子密度
 6-3 結合次数
 6-4 ヒュッケル分子軌道法におけるヘテロ原子の取扱い

第7章 近似法
 7-1 摂動論
  7-1-1 縮重のない場合
  7-1-2 縮重のある場合
 7-2 摂動論の応用
  7-2-1 ヘリウム原子
  7-2-2 分子軌道法での応用
 7-3 変分法
 7-4 変分法の応用
  7-4-1 ヘリウム原子
  7-4-2 一次元調和振動子

第8章 分子軌道法の詳細
 8-1 等核二原子分子
 8-2 異核二原子分子
 8-3 具体的な異核二原子分子の例
 8-4 分子軌道法の分類

第9章 分子軌道法による化学反応性の予測
 9-1 化学反応における遷移状態理論
 9-2 フロンンティア軌道理論
 9-3 有機化学反応とフロンティア軌道理論
  9-3-1 求核置換反応
  9-3-2 求電子付加反応
  9-3-3 求電子置換反応
  9-3-4 付加環化反応
  9-3-5 シクロブテンの開環反応
 9-4 軌道支配と電荷支配
  9-4-1 電荷支配と軌道支配
  9-4-2 酸・塩基の硬さ,やわらかさ

演習問題と解答

付録
A ギリシャ文字
B 単位について
C 基礎的な数学の準備
D 基礎的な力学の知識
E ヒュッケル分子軌道法−縮重のある場合
F 電子の反対称波動関数
G ヘリウム原子の変分法による計算

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更新: 2024年11月18日
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